久しぶりの更新となる本レポートであるが、しばらく休んでいた間に、GeForce 9800 GX2/GTXグラフィックカード、Phenom X4、45nm版のCore 2 Quad、そしてSkulltrailマザーボードなど、大型の新製品が軒並み発売となってしまった。しかし今週は一転、中休みとなってしまったようで、新製品はちょっと控えめ。
T-ZONE PC DIY SHOPではSkulltrailの動作デモを実施中。超豪華仕様のマシンのため、販売価格は約100万円になるそうだ |
いまだにCore 2 Quad Q9550/Q9450は品薄状態。Q9300は比較的潤沢だが、キャッシュが半分なので敬遠されているようだ |
ところで間隔が空いたのはCeBITやIDFなどの取材が続いたためだが、今年筆者が注目したいのは、IDFで展示があったAtomプロセッサ搭載のMini-ITXマザーボードだ。ショップ側の期待も高く、前向きなコメントが多かったが、一方で「リテール向けにも出るのか?」という疑惑も根強いようだ。しかし筆者としては「確実に出る」と見ており、VIAのEPIAやAMDのDTXに与える影響も小さくないだろう。
激安のGeForce 9800 GX2/GTX
一通り、各社からの製品が出揃った感じのするGeForce 9800 GX2/GTXのグラフィックカードであるが、ここに来てクレバリーからオリジナルモデルが新登場。カード本体はリファレンス通りとのことだが、価格はGX2が62,968円、GTXが34,933円と、どちらも一般的な価格帯を大きく外れる激安価格。ただし、ドライバCDやケーブル類などは付属しない。
マニュアルが付属しないほか、ドライバもNVIDIAのWEBサイトからダウンロードする必要があるので、初心者にはあまりお勧めできないが(というか、そもそも初心者がGX2を買うことなどないとは思うが)、メーカーにこだわりがなく、とにかく安く買いたいという向きにはピッタリ。
豪華仕様の9600 GTカード
MSIの「N9600GT-T2D1G-OC(Zalman)」は、メモリ1GB、Zalmanファン搭載、オーバークロック仕様(コア700MHz)といった点が特徴のGeForce 9600 GTグラフィックカード。35,000円前後という価格は、ミドルレンジの9600 GTを搭載する製品としては高めであるが、安めの9800 GTXと価格が近くなっており、ちょっと微妙なところではある。
そのほかのVGA新製品
Innovisionからも、オリジナルファンモデルのGeForce 9600 GTカードが登場している。型番は「I-96GTM-H5GTCD」で、メッシュのカバーでボードが覆われているのが特徴。価格はT-ZONE PC DIY SHOPで18,680円。
またGeForce 9800 GTXにFOXCONN製のモデルが登場。価格はドスパラ秋葉原本店で36,800円と、同GPU搭載モデルとしては安めだ。コアクロックは685MHz、メモリクロックは2,200MHz。
ATX版の780Gマザーが発売に
マザーボードでは、ASUSから780Gチップセットを搭載する「M3A-H/HDMI」が新発売。オンボードグラフィックの製品ながら、フルATXサイズとなっているのが特徴で、PCIスロットが3本あるなど拡張性も十分だ。TSUKUMO eX.での通常価格は17,580円だが、同店では本数限定で16,580円で販売していた。
意外にも初のIntel純正マザー
G35チップセットを搭載するIntel純正マザー「DG35EC」が初登場。意外にも、これまでG35のIntel純正マザーは発売されていなかったのだが、11,000円前後という低価格のためか、多くのショップで完売となっていた。しかしDirectX 10への対応は、相変わらずドライバ待ちの状況なので注意。
なぜ3,200個? のCPUクーラー
ASUSからは、全世界で限定3,200個というプレミア感のあるCPUクーラー「Triton 79 Amazing」が登場。同社のSilent Squareのように、フィンの間にファンを挟み込むタイプのクーラーだが、ファンは12cm径と大きくなっている。フィンはアルミ製、ベースはニッケルメッキの銅製。18dBAという低ノイズも特徴だ。価格はTSUKUMO eX.で8,980円。