Opera Softwareは10日 (ノルウェー時間)、携帯電話向けWebブラウザ「Opera Mini 4」のAndroid対応版を公開した。開発者向けのテクニカルプレビューは、同社の開発状況を伝えるサイト「Opera Labs」から無償ダウンロードできる。
今回のリリースは、2007年11月に公開された携帯電話向けフルブラウザ「Opera Mini 4」を、Androidに移植したもの。これまでOpera Mini 4が正式対応するプラットフォームは、MIDP 2.0のJavaアプリに対応する端末に限定されていた。コードベースは既存のOpera Mini 4を使用し、Java MEのAPIコールをAndroid APIに置き換える特別なラッパーを用意することで対処している。
ただし、Androidが動作するハードウェアでのテストはこれまで行われたことがなく、実際の携帯電話でどれだけの速度で動作するかは断言できないとのこと。Android APIに関する情報も少なく、開発コミュニティも未成熟であることから、問題解決が難しい場面も少なくなかったという。
Androidは、バージョン2.6のLinuxカーネルをベースに、各種APIやアプリケーションで構築されたモバイル機器向けプラットフォーム。Googleはアプリケーション開発環境 (Android SDK) を無償で提供、デベロッパはJavaベースのアプリケーションを自由に作成できるほか、付属のエミュレータで動作を確認できる。