10日、シャープは「愛情うるおい冷蔵庫」シリーズの新製品「SJ-HX51P」を発表した。発売は5月10日で、価格はオープン。市場価格は30万円前後と予想される。
同製品は、昨年9月に発売された「SJ-HD50P」「SJ-HD46P」と同様に、庫内に冷気を送るファンを使わずに、「うるおいクールパネル」の輻射冷却と保湿冷却によって食品を冷やす「新・冷気流テクノロジー」方式の冷凍冷蔵庫。「SJ-HD50P」よりも上級グレードとして設定されており、同社の冷凍冷蔵庫の中ではフラッグシップモデルとなる。
最大の特徴となっているのが、ドア面だけでなく、全周にブラックステンレスを採用した点。通常、冷蔵庫は壁際やキッチンの横の冷蔵庫専用のスペースなどに設置されるケースが多い。この場合、常に見えるのは前面か、それに加えて側面程度ということになる。しかし、リビングとキッチンとが一体化したオープンな空間に設置した場合、側面だけでなく、場合によっては背面も常に目にすることになる。SJ-HX51Pでは、全周をステンレス化することにより、設置の際の自由度を高め、またリビングにいてもキッチンにいても美しく見える冷蔵庫を実現したという。
もうひとつの特徴となっているのが、ワインリザーブ機能の搭載。SJ-HD50Pでは「愛情ほっと庫」が搭載されていた部分が、ワイン3本を収納できるワインリザーブ機能付きの切り替え室になっている点だ。ワインリザーブ機能では、ワインの種類に応じて6°C~16°Cまで、2°C単位での温度設定が可能。部屋の温度が設定温度よりも低い場合、加熱も行われる。切り替え室は、周囲の冷蔵室などとは完全に独立した構造になっており、庫内の温度変化は最小限に抑えられる。また、ドア一体構造の引き出しではなく、ドアと引き出しとを別構造とすることで、ドア開閉時の振動を低減している。ただし、収納本数が3本ということからも、一般的なワインセラーとは異なり、どちらかというと短期保存用となる。同社では、パーティ1回分程度のワインを保存する、簡易ワインセラーのような機能としており、そういった用途では十分に有用だろう。