ニコンイメージングジャパンは、コンパクトデジタルカメラ「クールピクス(COOLPIX) Sシリーズ」の新製品として、900万画素と手ブレ補正機能を搭載した「クールピクス S52」と、同モデルに無線LAN通信機能を搭載した「クールピクス S52c」を発売する。発売日はS52が4月25日、S52cが5月16日。価格はいずれもオープンプライスだが、推定市場価格はS52が3万5,000円前後、S52cが4万円前後の模様。
「S52」と「S52c」は、「S51」「S51c」の後継機にあたる。無線LAN通信機能の有無と全幅の差はあるが、「S52」と「S52c」では撮像素子やレンズなどの基本性能はほぼ変わらない。
撮像素子は900万画素。屈曲光学系光学3倍ズームを採用し、焦点距離は6.3~18.9mm(35mm判換算38~114mm相当)となる。シャッタースピード約3段分の効果があるレンズシフト方式手ブレ補正機構を搭載している。液晶モニターは反射防止コートが施された約23万画素の3.0型TFT液晶。上下左右170°の視野角をもつ。
撮像感度はISO 3200まで設定可能。ISOオートでは通常ISO 800までだが、「高感度モード」では最高ISO 2000まで上がり、手ブレや被写体ブレを抑える。また手ブレ限界シャッタースピードで感度アップするブレ軽減対応プログラムAEも搭載する。また、顔認識機構を搭載し、赤目軽減機能や、暗部を明るくする「D-ライティング」などを備える。音楽付きのスライドショー機能も搭載する。
「S52c」は、無線LAN通信機能を搭載するモデル。IEEE 802.11b/g 規格に準拠しており、公衆無線LANアクセスポイントや自宅の無線LANを経由し、ワイヤレスでインターネットに接続。ニコンの画像保存・共有サイト「my Picturetown」への画像の送信や公開、指定アドレスへの直接送信が可能となる。
「my Picturetown」は、無線LANに対応したデジタルカメラから直接写真をアップロードできるなど、インターネットや携帯電話から写真を楽しめる環境を提供するサイト。2GBまで無料、20GBまでは月額350円で使用できる(2008年2月末日まではお試し期間として無料)。4月末からサービス内容を拡充し、有料ストレージサービスの最大保存容量を20GBから200GBまでに増大するほか、ニコンデジタルカメラのRAWデータ(NEFファイル)に対応する。
「S52」の主な仕様は以下のとおり。有効900万画素 1/2.5型CCD、焦点距離6.3~18.9mm(35mm判換算38~114mm相当)、約23万画素3.0型広視野角TFT液晶モニター、記録メディアはSD/SDHCメモリーカード、内蔵メモリー約38MB。サイズ約93(W)×59(H)×21(D)mm(突起物を除く)、重量125g(本体のみ)。「S52c」の仕様はサイズが約97.5(W)×59(H)×21(D)mmとなるほかは「S52」に同じ。ボディカラーは「S52」がベージュゴールドとコーラルの2色、「S52c」は表面に高輝度メタリック塗装とカラークリアコーティングを施したパープリッシュブラックのみとなる。