フィンランドNokiaは4月8日(現地時間)、リサーチ部門のNokia Researchがスイスの国立研究機関であるローザンヌ工科大学(EPEL)、スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH)の2大学と提携したことを発表した。今年6月に大学内にラボを開設し、携帯電話におけるコンテキスト(文脈)に基づいた情報配信などの分野にフォーカスする。

1)人間の感覚を利用したインタラクティブな技術、2)位置や好みなどのユーザーの状況や携帯端末のセンサーが提供する情報に合わせたサービス、3)携帯電話におけるインターネット体験の3つの分野にフォーカスする。センサー、インターネットなどを活用し、物理的環境から情報を収集し、ユーザーの位置や好みに合わせてフィルタリングして提供、さらにはそれを共有するなどのコンテキストに基づいたサービスを提供するという。EPELとETHは、パーベイシブコミュニケーション、物理世界とデジタル世界の融合などの分野で優れた知識を持つという。6月5日にローザンヌのキャンパス内にラボをオープン。

Nokiaでは、米マサチューセッツ工科大学など、世界の主要な大学と同様の研究提携を行っている。