Adobe Systemsは9日、Flash / AIRの技術を活用したマルチメディアビューア「Adobe Media Player 1.0」をリリースした。動作環境は、Adobe AIR 1.0が導入されたWindows XP SP2 / Vista、およびMac OS X 10.4.9以降。1,080pなどのHD映像を表示する場合には、Intel Core Duoシリーズなど高性能なCPUを搭載したマシンが必要。

Adobe Media Playerは、同社のWebアプリケーション開発 / ランタイム環境「Adobe AIR」をベースとしたメディアビューアソフト。Flash Video形式の動画をサポート、ストリーミングまたはダウンロードしたビデオタイトルを再生する機能を持つ。すでにCBSやMTV、Universalなどの大手企業がコンテンツプロバイダとして名乗りをあげ、「CSI:New York」などのドラマや、ミュージックビデオの提供が開始されている。

コンテンツの配信にくわえ、視聴回数のカウントや不正コピー防止といった機能が豊富に用意されていることも、このソフトウェアの特徴。ターゲット広告の実施や視聴者の動向分析といったマーケティング機能も充実していることから、企業は収益の獲得やブランド構築にMedia Playerを活用できる、と同社では説明している。

Adobe Systemsは同日、Adobe製品に関する情報を提供する無償のビデオサイト「Adobe TV」もオープンした。同社製品をクリエイティブユーザー向けに、製品の使用方法などを紹介するコンテンツを提供する予定。

AIRベースのマルチメディアビューア「Adobe Media Player 1.0」