Appleは米国時間の8日、iPhone / iPod touch用開発環境「iPhone SDK」をアップデート、β第3版 (build 9M2158a) として公開した。約1.4GBのディスクイメージは、開発者向けポータル「iPhone Dev Center」経由で提供される。動作環境は、Intel製CPUを搭載したMacintoshと、Mac OS X 10.5.2以降が必要。
今回のリリースは、β2リリース後に確認された不具合の修正と、最新のiPhone OSをサポートすることが目的。新機能やユーティリティの追加は行われていない。
iPhone SDKは、「iPhone 2.0」とともに3月6日に発表、同日よりADCメンバー向けにβ版が公開された。β1では、iPhone / iPod touchのネイティブアプリケーション開発に必要なAPIのほか、統合開発環境「Xcode 3.1」やMac OS X上でiPhoneを再現する「iPhone Simulator」など、開発ツール一式を提供。3月27日公開のβ2では、ユーザインターフェイスの設計をGUIで行える「Interface Builder」を同梱、当初予定されていた開発ツールすべてが出そろっていた。
iPhone SDK β3を入手するには、iPhone Developer ProgramおよびApple Developers Connection (ADC) へのメンバー登録が必要。β期間中は無償利用できるが、正式リリース以降は個人ユーザー向けの標準プログラムが99米ドル/年、企業ユーザー向けのエンタープライズプログラムが299米ドル/年で提供される。