フィンランドNokiaは2日(南ア時間)、1.3メガピクセルカメラを搭載した「Nokia 5000」など、新興市場向けの携帯電話4機種を発表した。4機種とも50~90ユーロの価格帯で、2008年第3四半期までに販売を開始する。引き続き成長が期待される新興市場だが、変化も見えているようだ。
ここ数年、中国・インド・アフリカ諸国などで爆発的に売上げを伸ばしてきた携帯電話だが、その多くは新規加入者だった。Nokiaによると、このところ、これら途上国市場でも買い替え需要が見られ、今年は初めて買い替え台数が新規販売台数を上回る予想だという。
今回発表された4台はいずれも、ユーザーインタフェースに同社の「Series 40」を採用し、通信方式はGSM/GPRSをサポートする。買い換え需要も満たすよう、価格を押さえながらもユニークな機能を搭載したラインナップになっている。
「Nokia 5000」は、1.3メガピクセルカメラを搭載したストレートタイプの携帯電話。サイズは106×46×11.1mm、重さは74g。ディスプレイには2.0インチQVGA(320×240ドット)液晶を搭載し、音声によるメッセージ機能「Nokia Xpress Audio Messaging」、電子メール、音楽プレイヤー、FMラジオなどの機能が利用できる。
予想販売価格は90ユーロで、2008年第2四半期に出荷を開始する。Nokiaによると、この価格帯でメガピクセルカメラ搭載を実現した初の機種だという。
「Nokia 7070 Prism」はデザインを重視したモデル。カバーにジオメトリックな模様を取り入れた折りたたみ式で、カラーバリエーションは黒とピンク、黒と青の2色で展開する。サイズは87.5×44×15.8mm、重さは78g。128×160ドットのTFTカラー液晶を搭載し、壁紙、MP3着信メロディなどをカスタマイズできる。また、プリペイドの利用状態を確認できる「Prepaid Tracker」、「Nokia Xpress Audio Messaging」などの機能を持つ。2008年第3四半期に投入予定で、予想価格は50ユーロ。
「Nokia 2680 slide」はスライドタイプの携帯電話。サイズは99×47×15.5mm、重さは94.5g。128×160ドットのTFTカラー液晶を搭載し、VGAカメラ、Bluetooth、FMラジオなどの機能を搭載する。2008年第3四半期に発売を開始する。予想価格は75ユーロ。
「Nokia 1680 classic」は、Nokia製のカメラ付き携帯電話としては最も低価格な機種。サイズは108×46×15mm、重さは73.7g。128×160ドットのTFTカラー液晶、ビデオ録画が可能なVGAカメラを搭載する。また電話共有機能を備え、家族や小規模企業で携帯電話を共有できる。2008年第2四半期に発売を開始する。予想価格は50ユーロ。