AKGの国内代理店を務めるハーマンインターナショナルは4日、ヘッドホンの新シリーズ「HIGH DEFINITION」4製品を発表した。発表されたラインナップは「K272HD」「K242HD」「K172HD」「K142HD」。発売は4月21日を予定しており、価格はオープン。市場価格はK272HDが3万7,000円前後、K242HDが3万5,000円前後、K172HDが3万1,000円前後、K142HDが2万7,000円前後と予想される。
「K142HD」 |
「K172HD」 |
「K242HD」 |
「K272HD」 |
HIGH DEFINTIONシリーズは、AKGのSTUDIOシリーズをリファインしたモデル。使用されているドライバーなどは変更されていないほか、STUDIOシリーズ同様にバリモーションシステムが採用されている。同システムは、振動板を、振動する部分とそれを支える部分とに分割し、さらにそれぞれの厚みに差をつけることで、スムーズな振動を生み出し、ダイナミック型のドライバーでありながら、高解像度を実現するというものだ。
リファインのポイントは、おもにアコースティック面での強化。ハウジング内のレイアウト変更や防振対策などが行われているほか、使用されているパーツなども若干変更されている。これにより、STUDIOシリーズに比べて解像度のアップが計られているとのことだ。 また、同社は新シリーズのサウンドについて、「もともとのスタジオモニターとしてのワイド&フラットで情報量の多いサウンドに、しなやかさが加わった」としている。
4製品のうち、K272HDは密閉型の上位モデル、K172HDは密閉型のミドルクラスのモデル、K242HDはセミオープンエアー型の上位モデル、K142HDはセミオープンエアー型のミドルクラスのモデルとなっている。なお、STUDIOシリーズからデザインも変更。また、STUDIOシリーズでは着脱可能だったヘッドホンケーブルは直出しへと変更されている。各モデルの主な仕様は以下のとおり。
モデル | K272HD | K172HD | K242HD | K142HD |
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タイプ | 密閉型 | 密閉型 | セミオープン型 | セミオープン型 |
周波数特性 | 16Hz~28kHz | 18Hz~26kHz | 15Hz~25Hz | 18Hz~24Hz |
感度(1mW) | 91dB/mW | 94dB/mW | 91dB/mW | 101dB/mW |
許容入力 | 200mW | |||
インピーダンス | 55Ω | |||
入力フラグ | 3.5mmステレオミニプラグ(6.5mm標準プラグへの変換アダプタ付属) | |||
ケーブル長, | 3m | |||
質量(ケーブル含まず) | 240g | 200g | 240g | 225g |