毎日コミュニケーションズは11日、『フィンランドメソッド実践テキスト』を発売する。定価は1,470円。
本書は2008年1月に同社から発売され、発売2カ月足らずで5刷という好評を博した『フィンランドメソッド実践ドリル』の続編。実践ドリルでは読者が問題を解き、自ら考える力を鍛えることが主要テーマだったが、本書はモニターの回答パターンを例示し、回答者がどのような思考傾向にあるのかを分析したり、ある特定の状態を改善するためにどのようなアドバイスを行えばよいのかを解説するなど、実践的指導ノウハウの紹介が主要テーマとなっている。
同社の担当編集者は「学校の先生や小、中学生などの受験世代の保護者方々はもちろん、考える力やコミュニケーション力、問題解決力を養いたい社員研修のご担当者にもぜひご一読いただきたい商品です」とコメント。なお、フィンランドメソッド実践ドリルと本書をセットで使用すると、より効果的なトレーニングを行えるとのことだ。
フィンランドの教育について
フィンランドは、2007年12月に発表された各国の15歳児を対象とする経済開発協力機構(OECD)の「生徒の学習到達度調査(PISA)」で、科学的リテラシー1位、読解力2位、数学的リテラシー2位という結果を残している。特に読解力は過去2回のPISAで連続1位に輝いており、「考える力」を養成するフィンランド教育の特徴が現れている。日本では「暗記型教育」からの脱却を目指す教育業界をはじめ、最近ではコミュニケーション力などを重視するビジネス界でも、フィンランド式の教育方法が注目を集めている。