ソニーは3日、デジタルハイビジョンメモリースティックハンディカム「HDR-TG1」を発表した。発売は4月20日を予定しており、価格はオープン。市場価格は13万円前後と予想される。
同製品は、32(W)mm×119(H)mm×63(D)mm、体積約190cc、撮影時本体質量約300gという、フルハイビジョン撮影(1920×1080i)が可能なビデオカメラとしては世界最小/最軽量(広報発表時点)を実現したモデル。民生用のビデオカメラとして初めて、ボディに軽く丈夫なチタンを採用し、小さいだけでなく、堅牢性も兼ね備える。
受光素子は、デジタル一眼レフカメラα700などに使われるノイズ低減技術「Exmor」を採用したクリアビッドCMOSセンサー。記録方式にはAVCHDを採用しており、フルハイビジョンのFHモードでは16Mbpsでの高画質記録が可能となっている。x.v.Colorにも対応する。また、音声はドルビーデジタル5.1ch。レンズの動きに連動するズームマイクも搭載される。レンズは、カールツァイス「バリオ・テッサー」を採用。35mm換算で43mm~507mmの光学10倍ズームも搭載される(動画撮影時には120倍デジタルズームも併用可)。F値は1.8~2.3。
また、動画だけでなく、最大400万画素相当での静止画撮影も可能。動画撮影中に最大230万画素の静止画を撮影することもできるほか、ハンディカム本体で再生中の動画から210万画素相当の静止画を切り出すこともできる。動画、静止画両方で有効な顔検出機能も搭載される。「ブラビアプレミアムフォト」にも対応しており、同機能に対応したテレビに接続すると、自動的にテレビ側が写真観賞に適した画質に切り替わる。 なお、手ぶれ補正は電子式を採用。ただし、手ぶれ補正が有効になるのはムービーの撮影時のみで、静止画撮影(最大400万画素相当)の場合には使用できない。出力は、HDMIとS端子、AV端子、D3端子を装備。なお、HDMIはミニコネクターを採用する。また、PCとの接続用にUSBポートも装備。映像管理ソフトウェアPicture Motion Browserもバンドルされる(Windows 2000SP4以降対応)。
記録メディアは、メモリースティックPROデュオ、メモリースティックPRO-HGデュオを使用する(静止画の場合メモリースティックデュオも使用可能)。付属の8GBのメディアで、FHモードならば約55分、HQモード(1440×1080i:9Mbps)ならば約1時間55分、SPモード(1440×1080i:7Mbps)ならば約2時間20分、LPモード(1440×1080i:5Mbps)では、約3時間の撮影が可能だ。また、ハイビジョン撮影だけでなく、SDモードでの撮影も可能だ。バッテリーは「インフォリチウムH」シリーズが使用可能で、本体に付属する「NP-FH50」で、約1時間35分の連続撮影(実撮影時間45分)ができる。