富士フイルムは、デジタルカメラ「FinePix(ファインピクス)」シリーズで初となる動画専用の撮影ボタンや多彩な動画編集機能を搭載したスリムタイプの 「FinePix Z20fd」を、富士フイルムイメージングを通じて4月19日より発売する。価格はオープンだが、推定市場価格は28,000円前後。
今回発表された「FinePix Z20fd」は、FinePixの薄型スタイリッシュな「Z」シリーズの最新モデル。2008年2月に行なわれた「PMA」で公開されたが、日本では未発表となっていた。
「Z20fd」は、有効画素数1000万画素、最高撮像感度ISO 1600というの高い基本性能に加え、動画撮影に適したさまざまな機能を特長としている。手軽にブログ掲載用の動画撮影が楽しみたいユーザーや、画像を通じたコミュニケーション、デザインに関心が高い10代から20代に向けたデジタルカメラと位置づけている。
動画専用の撮影ボタンを新たに搭載。静止画の撮影中でも、ワンタッチで動画撮影を開始できる。動画編集の機能も充実させており、複数回に分けて撮影した動画をつないで1つにまとめる「つなぎ撮り」(最長60秒)や、必要な部分だけを抜き出して保存する「動画カット」機能を新たに搭載した。動画形式には「MPEG-4」を採用。従来に比べてファイル容量を約1/2とした(従来はMotion JPEG)。また、「高速赤外線通信機能」を使えば静止画だけではなく動画も送受信でき、「Z20fd」同士での動画の共有が可能になる。
静止画撮影では、好評の顔検出機能「顔キレイナビ」の技術を活用し、「自動赤目補正機能」を搭載。さらにシーンポジションに「顔デコ」モードを搭載した。これは自動的に検出した人物の顔の周りに、吹き出しやうさぎの耳などのデコレーションを入れて撮影する機能。画像サイズはVGA(640×480ピクセル)になるため、ブログへの掲載も簡単にできる。そのほか、一度に100枚の画像を表示できる「マイクロサムネイル」や、4枚までの画像を組み合わせて1 枚の画像にする「オークションモード」を搭載している。
ボディは「FinePix Z10fd」で人気の高かった薄型のラウンド形状とシャープなエッジの組み合わせを踏襲。ボディカラーとして「ピンク」「レッド」「ブルー」「ブラック」の4色を用意している。
「Z20fd」の主な仕様は以下のとおり。有効1000万画素 1/2.3型正方画素CCD、焦点距離6.3~18.9mm(35mm判換算35~105mm相当)、撮像感度:オート/ISO 64~1600、約15万画素2.5型低温ポリシリコン液晶モニター、記録メディア:xDピクチャーカード/SD・SDHCメモリーカード/内像メモリー(約45MB)、サイズ:91.3(W)×56.3(H)×18.8(D)mm、重量:約127g(本体のみ)/約127g(電池・メモリーカード含む)。