Nokiaは米国時間の4月1日 (現地時間)、WiMAXをサポートするインターネット端末「Nokia N810 WiMAX Edition」を発表した。2008年夏に米国のWiMAXサービスを利用できる地域で発売される予定だ。
N8××シリーズは、これまで無線機能としてWi-FiとBluetoothを搭載し、モバイル環境においてWi-FiホットスポットまたはBluetooth対応の携帯電話を介してインターネットに接続していた。N810 WiMAX Editionは、IEEE 802.11 b/g、Bluetooth v2.0+EDRに加えて、WiMAX仕様のIEEE 802.16e (2.5GHz)をサポートする。WiMAX対応により、携帯電話を使わずに、広い地域でユーザーあたり2~4Mbpsのダウンロード速度でのデータ通信を利用できるようになる。
本体サイズは128×72×16ミリ (重量229グラム)と通常版のN810よりも若干厚みが増した。プロセッサはTI HS OMAP 2420 (400Mhz)。2GBのメモリを内蔵するほか、miniSDカード・スロットを備える。ディスプレイは対角4.13インチ (800×480ピクセル)。入力にはスライド式のQWERTYキーボード、またはソフトウエアキーボードを利用する。GPSレシーバとカメラを内蔵。このほかUSB 2.0ポート、3.5ミリのヘッドフォンジャック対応のNokia AVコネクタを装備する。
WiMAX使用時の駆動時間はスタンドバイで最長5日、インターネットブラウジングで最長4時間。オフライン状態ではスタンドバイが最長14日となっている。
NokiaはWiMAX Edition発売にあわせてInternet Tablet OS「OS2008」をアップデートする。従来版からの改良点は、電子メールクライアントの強化、Webブラウザでの中国語レンダリングのサポート、自動アップデート機能など。WiMAX Editionには最新のOS2008がプリインストールされ、N810およびN800ユーザーもリリース後にアップグレードを受けられる。
なおmaemo LinuxベースのOS2008には、Flash 9に対応するMozillaベースのWebブラウザ、電子メールクライアント、画像ビューワ、メディアプレーヤー、RSSリーダー、ビデオチャット対応のIM、マップソフトなどが含まれる。