2008年4月より、アニメ『我が家のお稲荷さま。』がチバテレビほかU局にて放映開始される。今回は第2話のアフレコ収録後、マスコミ向けの取材が行われた。
『我が家のお稲荷さま。』の原作は柴村仁のライトノベル。守り神・天狐空幻ことクーと、高上兄弟たちとの生活がコメディタッチに描かれていく。人間の姿となったクーが引き起こす騒動や、兄弟たちが巻き込まれる不思議な物語が人気のポイント。
監督は『ゼロの使い魔』『極上生徒会』などを手掛けた岩崎良明。シリーズ構成は、『ARIA』シリーズなど多数の脚本を務める吉田玲子が担当する。原作では、神様たちが現代社会に違和感なく溶け込んでいるのが特徴で、クーのほか恵比寿様がコンビニ経営者として登場してきたりも。ちょっと変わった高上家の日常風景と、ケモノ耳のかわいいクーの姿には要注目。
<あらすじ>
妖怪に狙われた高上透を守るため、大霊狐・天狐空幻(てんこくうげん)の封印がついに解かれることに。しかし、現在に現れた空幻は神様らしからぬ雰囲気で、透からは「クーちゃん」と呼ばれるほど。それでも透の守り神として高上家で暮らすこととなり、ドタバタで摩訶不思議な毎日が始まっていく……。
クーはキツネであり、人間の女性や男性の姿にもなれる。クーの女性役をゆかな、男性役を中村悠一という、ふたりで一役が演じられている |
クーと一緒に高上家に住むことになる、巫女のコウ。がんばり屋さんなのだが、かなりの天然…… |
以下アフレコ終了後に語られた、キャストの皆さんのコメントをご紹介。
ゆかな(天狐空幻・女性役)
気を付けたのは、祠のなかにいるキツネのときは、神様のように荘厳にということです。家にきてからは神様とは少し違うけれども、女性クーとは違う感じでやっていけたらいいと思っています。またクーはコウちゃんとは対照的に、テレビに戦いを挑んでみたり好奇心がすごく旺盛で、前に出ています。そういうところも含めて、ちょっと温かいお風呂に浸かったようなリラックスしたイメージで、ほのぼのと楽しんでいただければと思います。
中村悠一(天狐空幻・男性役)
普段のアフレコだと、ほかの方と似ないようにすることが多いのですが、この作品の場合はゆかなさんと同じラインのお芝居に挑戦しています。キツネの笑うときの台本が全部「カカカ」になっていたのですが、ディレクターと相談して水戸黄門を早まわしでということで演じました。私は2代目の西村晃バージョンでお送りしたつもりなので、ご期待ください(笑)。何気なく見ていただいて、楽しんでいただければと思います。
水島大宙(高上昇役)
昇は一家を支えなきゃという気持ちが、一番強い青年です。それゆえに常識からはずれていることに対しては、ちょっとリアクションを大きい感じでやっています。学校のシーンなどが始まると、いろんな人に振りまわされたり苦労する人だと思います(笑)。全体として見るとゆったりとした後味のある作品です。みなさんの笑顔の多くなる作品になっていけるように、がんばりたいと思います。
嶋村侑(高上透役)
透はすごく恐がりで妖怪の目に付きやすいタイプで、クーちゃんに守ってもらいながら、楽しく生活しています。お兄ちゃんと差別化を図りながらも、一緒にマイクに入ることも多いので、息を合わせていきたいなと思っています。天然さんがいっぱいいるなかで、透も天然です。ほんわかと、安心して楽しめるお話だと思うので、息抜きのような感じで見てもらえたらなと思います。
早見沙織(コウ役)
昇君のお父さんも天然なんですが、コウちゃんはそれを超えるド天然です。本人はいたって真面目なんですけども表現方法が変わっていて、それがかわいらしい部分なのかなと思います。また家事がすごく苦手で、第2話では洗濯物をすごく長時間かけてやっているシーンが私は印象に残りました。前半はすごくほのぼのとしているのに、後半はバトルが繰り広げられたりと、そのギャップを楽しめると思います。
小野大輔(恵比寿役)
高上家の土地の神様でもありコンビニのオーナーでもあるという、神様なのかなんなのかよくわからない人です(笑)。つかみどころのない人で、全体的にピュアなキャラが多い作品ですが、白だとしたら黒担当という感じです。決まっているキャストさんが30人ぐらいるのですが、恵比寿はこれからどれぐらい出番があるのかなと(笑)。ワイワイやっている感覚を、みなさんと一緒に共有していけると楽しいのではないかと思います。
左下段より天狐空幻・男性役の中村悠一、天狐空幻・女性役のゆかな、左上段よりコウ役の早見沙織、高上昇役の水島大宙、高上透役の嶋村侑、恵比寿役の小野大輔 |
(C)柴村仁/メディアワークス/お稲荷さま製作委員会