米Advanced Micro Devices(AMD)は3月27日(現地時間)、同社デスクトップPC向けプロセッサ「Phenom」シリーズにクロック周波数をアップした上位モデル等、新製品群を追加した。2007年11月に登場したPhenomは4つのコアを搭載したクアッドコアのプロセッサだったが、今回は新たにTDP 65Wの低消費電力版が追加されたほか、下位モデルにあたる3コア搭載のトリプルコア製品が登場している。それにともない、クアッドコアのモデルは「Phenom X4」、トリプルコアのモデルは「Phenom X3」という形でブランド名が区別されている。
Phenom X4のロゴ |
Phenom X3のロゴ |
今回登場したのは、従来モデルのアップデート版にあたる「Phenom X4 9x50」シリーズ4製品、低消費電力版の「Phenom X4 9100e」、新型のトリプルコアモデル「Phenom X3 8400/8600」の計7製品。Phenom X4 9x50では2.2~2.5GHzまでのクロック周波数別に4つのモデルが提供されるほか、最上位版のPhenom X4 9850には従来通りBlack Editionが用意されており、クロック倍数を自身で変更してクロックアップによる高速動作に挑戦することが可能だ。チップセットにAMD 790、グラフィックカードにRadeon HD 3800を組み合わせて、AMDが推奨するパワーユーザー向けプラットフォーム(開発コード名: Spider)を構成することもできる。
また今回のアップデートでは、従来製品の高速動作版のみならず、新しいカテゴリの製品が2種類追加されている。そのうちのPhenom X4 9100eは、HD動画再生などの重い処理もこなしつつ、より低消費電力での動作を目指した製品となる。クロック周波数は1.8GHzで、消費電力は65W。近年キーワードとして注目されているグリーンITを意識し、低消費電力PCの開発を進めるOEMメーカーをターゲットにしている。もう1つのPhenom X3はコア数が3つに減ったPhenom X4の廉価バージョンで、基本的な機能はそのままに、クアッドコアよりも手頃な価格でデュアルコアよりも高速なプロセッサを提供するものだと、AMDではアピールしている。Phenom X3 8400が2.1GHz版、同8600が2.3GHz版となっている。
全モデルともに発表同日より出荷が開始されている。各モデルの詳細や価格は下記の表を参照のこと。なお、Phenom X4 9100eならびにPhenom X3の2製品は当初、OEMメーカー等への提供となり、一般販売は行われない見込み。
モデルナンバー | 周波数 | L2/L3キャッシュ | TDP | 価格 |
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Phenom X4 9850 | 2.5GHz | 2MB/2MB | 125W | 235ドル |
Phenom X4 9750 | 2.4GHz | 2MB/2MB | 125W/95W | 215ドル |
Phenom X4 9650 | 2.3GHz | 2MB/2MB | 95W | 215ドル |
Phenom X4 9550 | 2.2GHz | 2MB/2MB | 95W | 209ドル |
Phenom X4 9100e | 1.8GHz | 2MB/2MB | 65W | ― |
Phenom X3 8600 | 2.3GHz | ― | ― | ― |
Phenom X3 8400 | 2.1GHz | ― | ― | ― |