東レは26日、蛇口直結型浄水器「トレビーノスーパースリム604V」を発表した。発売は4月上旬を予定しており、価格はオープン。市場価格は9,000円前後と予想される。また、交換用カートリッジ「STC.V2J」(2個入り)も同時発売。価格はオープンで、市場価格は6,000円前後と予想される。

コンパクトなサイズながら、JISの定める家庭用浄水器の浄水能力試験方法の13項目のうち、12項目をクリアする「トレビーノスーパースリム604V」

トレビーノシリーズには、浄水カセットが本体の横に装備される「カセッティ」シリーズと、カセットが本体に内蔵された「スーパー」シリーズの2つのラインナップがある。カセッティシリーズは、大容量のカートリッジが搭載されており、浄水能力が高くろ過できる水の量が多い反面、サイズはやや大型になる。一方のスーパーシリーズは、コンパクトなボディを採用しているが、カセットが小型となるため、浄水能力や濾過できる水の量ではカセッティシリーズに及ばなかった。

新モデルのトレビーノスーパースリム604Vは、スーパーシリーズとしては初めて、JISで定められた家庭用浄水器の浄水能力試験方法で13項目のうち、「1,1,1-トリクロロエタン」を除く12項目の試験をクリアするモデル。これは、新開発のカートリッジ「STC.V2J」の搭載によるもの。従来のカートリッジでは、サイズを抑えるためにイオン交換体と粒状活性炭を一体化して水道水の濾過を行っていたが、STC.V2Jでは、スリムサイズを維持しながら、活性炭とイオン交換体の部分を分離。高い濾過能力を実現した。なお、この新カートリッジは、従来のスーパーシリーズにも装着可能だ。

なお、従来のスーパーシリーズでは、最高でも「遊離残留塩素」「濁り」「総トリハロメタン」「2-MIB(カビ臭)」「CAT(農薬)」の5項目の試験をクリアするにとどまっていた。カセッティシリーズは「MKC.XJ」タイプのカセットを使えば13種類の試験をクリアする。

濾過できる水道水の量はカートリッジ1個あたり600L。1日に10L使用した場合、約2カ月間、水道水をろ過することが可能だ。また、トレビーノスーパースリム604Vには、濾過した水の量を1L単位で表示する「デジタルサイン」液晶ディスプレーも搭載。カートリッジ交換の目安として使用できる。また、「見え窓」も装備されているので、中空糸フィルターの汚れ具合を確認することも可能だ。