東京のサイエンスドーム八王子(東京・八王子市こども科学館)は、リニューアルしたプラネタリウムの公開を3月23日からスタートした。一般公開に先立ち22日、リニューアルオープン式典を開催。抽選で招待された100人の市民、八王子市長の黒須隆一氏などが出席し、盛大に式典が執り行われた。
サイエンスドーム八王子で今回導入したのは、レンズを使って星空を投影する"光学式プラネタリウム"とCGで宇宙を表現する"デジタルプラネタリウム"の統合型プラネタリウムだ。よりリアルな星空を再現しようと、従来のスライド式から迫力と臨場感あるCG映像に模様替え。首都圏で最大規模を誇る同プラネタリウムのドーム全体に広大な宇宙の光景を投影する、まさに"三次元の宇宙空間"を楽しむことができるプラネタリウムとなる。星が落ちてくるシーンなどは、本当に上から星が落ちるような錯覚に陥るほど 。
式典に訪れた八王子の黒須隆一市長は「機器が新しくなったことにより、宇宙船に乗って銀河系の星を身近で見ることができ、私には見当がつきませんが、135億光年の遠く彼方まで宇宙船の旅を体験できるプラネタリウム」と説明。また、今回の導入に加え、夏休み前後にも更なる新しい機器を導入予定で、解析度が2倍となるプロジェクターを導入するなど、更に鮮明な画像を楽しむことができるという。「現在は八王子市のお子さんや大人の方を中心に楽しんで頂いておりますが、折角新しい機器を導入しましたので、周辺の子供たちや大人の皆様にもご利用して頂けたらと思っております」と黒須市長は語っていた。
点灯式に続き、オープニング番組として7月6日まで同施設で投影されるプログラム「137億光年~宇宙の果てへの旅~」が上映された。プログラムは、現在考えられている宇宙の年齢、137億年にスポットを当てた内容だ。1秒間に30万km進む光が137億光年。私たちが観測できる最も遠い宇宙の果てまでの距離である137億光年の旅に出掛ける。地球から離れて太陽系、銀河系へと飛び出しながら、137億年の宇宙の歴史で誕生した惑星などの秘密に迫っていく。後半では、その日に見える星空や天文現象の解説などを行った。