ビー・エム・ダブリューは、体験型セーフティー・トレーニングとして評価の高い「BMWドライバー・トレーニング」の2008年開講スケジュールを発表した。本年は5月より10月の間に18回開催される。費用はコースよって異なるが、1回で4万円から24万円。詳細は同社公式サイトを参照のこと。
「BMWドライバー・トレーニング」はドライバーへの運転技術の向上と安全知識の普及を目指し、ドイツで1977年に開校した。ドイツでは、このトレーニングを公共機関なども活用しており、年間1,000コース以上のコースが開催されている。「急ハンドルを切る」「急ブレーキを踏む」など日常では体験することの少ない運転操作を自分の手で安全な場所で行ない、その体験を通じて、未然に危険を回避する方法を知るというプログラムを主体にしている。
日本でのBMWドライバー・トレーニングは1987年に試験的に行なわれ、1989年にドイツ以外の国として初めて本格的に開校した。2007年までで延べ11,000名以上が受講しており、安全運転トレーニングのパイオニア的な存在として知られている。
2008年のBMWドライバー・トレーニングは、「レギュラー・コース」と「ライフスタイル・コース」に大きく分けられる。「レギュラー・コース」は普通自動車免許を持っているドライバーなら誰でも参加可能で、トレーニング車両として、「BMW 130i M-Sport」または「BMW 325i」を貸与される。コースは運転のレベルに応じて「Compact」から「Perfection」まで5段階に分けられ、高速走行やサーキット体験走行などもカリキュラムに含まれている。
もうひとつの「ライフスタイル・コース」はBMWオーナー向けのコースで、自分の車両で鈴鹿サーキットや富士スピードウェイでトレーニングを受けるもの。車両のタイプによってコースが分かれているが、現在のところBMW全車種を対象にした「BMWファッシネーション」と、BMW Mモデルを対象にした「Mファッシネーション」が予定されている。