ブリティッシュ・コロンビア州観光局はこのほど、バンクーバー観光局、ビクトリア観光局、ウィスラー観光局と合同で、カナダ西海岸3都市を中心に旅行の見所、各都市の魅力などを説明するセミナーを開催した。
他民族国家で、治安が保たれていることなどからも観光地として人気の高い国、カナダ。開催されたセミナーでは、カナダ西海岸の州となるブリティッシュ・コロンビア州の観光の魅力から最新情報までが紹介された。
同州の面積は日本の約2.5倍で、人口は430万人。人と自然が共存しており、カナダの中でも人気の高い州だ。中でも、都会と自然の両方を楽しめる「バンクーバー」、クラシカルな雰囲気を持つ「ビクトリア」、スキー、スノーシューといったアクティビティが楽しめるマウンテンリゾートとして知られる「ウィスラー」の3都市は、いずれも大自然の中で、観光を楽しむことができるという。また2008年から2011年にかけて続々と建設される高級ホテルやバンクーバー国際空港からダウンタウン、ブリッジポートまで11の駅をつなぐ高速鉄道「カナダライン」の開設などにより、旅行客の増加も期待されている。同セミナーでは、この3都市に焦点をあて、観光の魅力について語った。
(左)バンクーバーの魅力は都会と大自然を堪能できるところ(C)ブリティッシュ・コロンビア州観光局/Tom Ryan(上)ビクトリアはガーデンツアーなどもたくさん実施されている(C)ブリティッシュ・コロンビア州観光局 |
ブリティッシュ・コロンビア州観光局の広報担当は「カナダ西海岸には、ロングステイとして滞在する旅行者が多くいらっしゃいます。長く滞在する際に、現地で何ができるのか? を提供していくこと、現地の楽しさを伝えることが今後の課題となっていくと思います」と語り、年間を通じたカナダ西海岸の魅力や楽しみ方を紹介した。
また、2010年の冬季オリンピック開催地がバンクーバーということもあり、スキー客の旅行者増加を図る対策なども語られた。2007年には日本で映画作品とタイアップし、スキー客への広告を展開。そのほか、苗場プリンスホテルでの"ミス苗場"イベントや苗場リゾートで期間限定としたカフェの設置といったスキー場と関連したイベントからも、スキー利用客への積極的なアプローチが窺えた。
今後の展開としては、バンクーバーをはじめ、一部の競技を行うウィスラーでオリンピックに向けたツアーやイベントを構想するという。バンクーバー観光局によると、2008年の秋に冬季オリンピック関連のイベントスケジュールを発表、各イベント会場のテスト開始、2009年に観客用の観戦チケットやホテルの予約が開始する予定だとしている。ウィスラー観光局でも、オリンピックに向けた開発事業が着々と進んでいると述べ、オリンピック開始前にスキー場などをオープンさせ、旅行者のスキー利用を拡大したいといった意欲的な取り組みの報告も行われた。
「カナダ西海岸3都市の旅行の提案は今後、『テーマ性のある旅』を打ち出していきます。例えば、手付かずの自然を堪能する旅であったり、隠れがリゾートでの癒しの旅、ソルトスプリング島などの島めぐり、教育旅行……などです。同局のプロモーションとして、西海岸のライフスタイルは07年が『歩く』、08年『食べる』、09年『泊まる』。ウェブサイトでの特集を中心に、その他、ガイドブックの作成、取材&研修旅行などでそれぞれをPRしていく予定です」(広報担当)。
その他、同州局のイベント情報や特集はウェブサイトにて随時掲載していくとしている。