本田技研工業は、軽量でコンパクトな車体に空冷・4ストローク・単気筒223ccエンジンを搭載し、オンロードタイヤを装着したスポーツモデル「XR230 モタード」を3月28日より発売する。価格は50万8,200円。
「XR230 モタード」は、2008年2月に発売されたデュアルパーパスモデルの「XR230 」をベースに、前・後輪に17インチのオンロードタイヤを装着し、スーパーモタードタイプのスタイリングとしたモデル。スーパーモタードは、近年ヨーロッパを中心に流行している、オフロードモデルに小径ホイールとオンロードタイヤを装着し、舗装路やダート路面でスピードを競うレース。
エンジンはXR230と同様、キャブレターのセッティング変更によって、より適正な混合気の供給を可能にするとともに、排気ガスを浄化する触媒装置(キャタライザー)をエキゾーストパイプとマフラーに内蔵。二次空気導入装置(エキゾースト・エアインジェクションシステム)も併せて採用することで、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させている。また、低・中速域を重視した出力特性とすることで、市街地からワインディングロードまで幅広い用途に適した特性としている。
車体では、前・後に小径で幅の広い17インチサイズのオンロードタイヤを装着。リアサスペンションに専用のセッティングを施し、サスペンションユニットの全長をXR230に比べ3mm延長するとともに、XR230に比べフロント荷重を高め、足着き性に優れた低シート高(800mm)を実現。自由度の高いライディングポジションを確保している。
スタイリング面では、燃料タンクを高級感のあるシルバー塗装とし、シュラウドには専用のストライプを採用。フレームや前・後のアルミ製リム、フロントフォークのアウターチューブはブラックに仕上げている。カラーバリエーションは、プラズマイエロー、ロスホワイト、ブラックの3色が用意される。
主な仕様は、全長2,015mm×全幅815mm×全高1,080mm、ホイールベース1,340mm、シート高800mm、車両重量125kg、空冷・4ストロークOHC単気筒エンジン、223cm3(ボア65.5×ストローク66.2mm)、最高出力13kW(18ps)/7,500rpm、最大トルク18Nm(1.8kgm)/5,500rpm、6速MT、セルフ式スターター、タンク容量8.7L、タイヤ:前110/70-17M/C 54H 後130/70-17M/C 62H、燃費46.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。