アラブ首長国連邦のEmirates Airlineが運行するフライト、EK751(ドバイ発カサブランカ行き)で3月20日(現地時間)、規制当局の認可を受けた飛行機内の携帯電話通話が実現した。商用航空機では初めてという。Emiratesにシステムを提供した機内携帯電話通信技術ベンダの英AeroMobileが発表した。
機材は、AeroMobileのシステムをインストールした「Airbus A340-300」。飛行機が水平飛行に入った後に、音声通話を実現した。このサービスは、ヨーロッパ航空安全局(EASA)とアラブ首長国の民間航空管理局(GCAA)の認可を得ており、商用飛行機での認可を得た携帯電話通話は、世界初という。
AeroMobileのシステムにより、顧客は自分の携帯電話を利用して通話やメッセージングを行える。現在、AeroMobileのシステムを搭載したAirbus A340-300では、音声通話の発信・着信、SMS(テキストメッセージ)の送受信が可能で、今後は、「BlackBerry」の電子メール、GPRSデータ通信などの機能も提供していくという。
EmiratesはAirbusのほか、「Boeing 777-300」にもAeroMobileのシステムをインストールしており、まもなく携帯電話サービスを運行する予定という。