PeaZipプロジェクトは21日、多数の圧縮フォーマットに対応するアーカイバ「PeaZip 2.0」をリリースした。ライセンスにはGNU GPLv3を適用、オープンソースソフトウェアとして公開される。プロジェクトのWebサイトでは、WindowsとLinuxに対応したバイナリパッケージが提供されている。
2006年11月に公開されたv1.0以来のメジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、ユーザインターフェイスを強化。コンテキストメニューやキーボードショートカットの充実を図ったほか、最後に利用した圧縮フォーマットを記録して次回のデフォルトに使用するなど、利便性の向上が図られている。新たなフォーマットとしてLPAQ8を追加、外部コマンドを利用した圧縮 / 解凍もサポートされた。
PeaZipが対応するフォーマットは、圧縮 / 解凍が可能なフル対応のものだけでも、7Z、7Z-sfx、ARC/WRC、BZ2/TBZ2、GZ/TGZ、PAQ/LPAQ、PEA、QUAD、split、TAR、UPX、ZIPと多岐におよぶ。ACE、ARJ、CAB、CHM、COMPOUND (MSI / DOC / XLS / PPT)、CPIO、ISO、Java (JAR / EAR / WAR)、Linux (DEB / PET/PUP / RPM / SLP)、LHA/LZH、NSIS、OOo、PAK/PK3/PK4、RAR、WIM、XPI、Z/TZについては、展開 / 抽出のみ可能な部分サポートにとどまるものの、現在利用されている圧縮ファイルの大部分をPeaZip単独で扱うことができる。
アーカイバの基本機能である圧縮 / 解凍以外にも、CDやDVDといったターゲットメディアの容量に応じたサイズに圧縮ファイルを分割したり、ファイルの暗号化 (7zやZIPなど暗号化をサポートしたフォーマットのみ)、パスワードの設定 (ZIPのみ) など、関連する作業もGUIで処理することができる。