取材日は、春分の日。にもかかわらず、雨が降り寒い一日だった。「これじゃ、秋葉原もあまり賑わってないかも」と思った筆者の予想を覆して、店頭の写真を撮るのも一苦労な混雑ぶりだった。今週は話題作がてんこ盛り。さて、あのゲームは? あのフィギュアは? 気になるアイテムを一堂に紹介する。
まず、ここのところ品切れが続いている『Wii Fit』だが、やはり今週もアソビットゲームシティ、ゲーマーズ本店ともに完売していた。そのほかの在庫は潤沢なように見えたが、プレイステーション・ポータブルのみアソビッとゲームシティでは、本体色によって売り切れているものもあった。
「帝国華撃団」がDSに参上!!
今週発売のゲームは本数もそうだが、注目作がずらり。その中でも、アソビットゲームシティで20日の店頭を飾ったのが、ポケモンの『ポケモンレンジャー バトナージ』。ニンテンドーDS専用ソフトとして20日に発売されたものだ。自分が主人公の「ポケモンレンジャー」になり、いろいろなポケモンと力を合わせて平和を守るといった内容で、任天堂Wi-Fiコネクションにも対応している。メーカー希望小売価格は4,800円。
そして、こちらは惜しくも店頭陳列は逃したが話題の作品。『ドラマティックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~』がセガより発売。まず、「ドラマティックダンジョン」とは何ぞや? と思う人もいるだろう。これは『サクラ大戦』に登場する様々なキャラクターが織りなす「ドラマ」と「ダンジョンRPG」を組み合わせたもので、ゲームはアドベンチャーパートとダンジョンパートで構成されている。
なお、この作品は「オールスターパック」と「通常版」がリリースされており、「オールスターパック」には携帯キネマトロン改専用ポーチ(ニンテンドーDS Lite専用)、ソフトケース3種、蒸気式ガードカバーメーカー(ニンテンドーDS Lite専用)、エンブレムステッカー3種(帝都Ver./巴里Ver./紐育Ver.)となっている。ワイヤレス通信とWi-Fi通信にも対応。メーカー希望小売価格は「オールスターパック」が7,140円、通常版が5,040円。
フロムソフトウェアからは19日に『ARMORED CORE for Answer(アーマード・コア フォー アンサー)』が、プレイステーション 3とXbox 360の2つのプラットホームで発売された。この作品では、なんと全長が数km(?!)を超えるという巨大な敵も登場。また、追加された新パーツは200個以上にも及ぶという。なお、ネットワーク対戦用に19日から両プラットホームとも「レギュレーションファイル」が配信されている。メーカー希望小売価格は7,140円。
バンダイナムコゲームスからは『テイルズ オブ リバース』が19日に発売された。これはプレイステーション 2版で発売されて人気を得た作品を、プレイステーション・ポータブル版として発売したものだ。プラットホームがプレイステーション・ポータブルになったことにより、画面の比率に対してキャラクターが大きくなっているなどの改良点も。また、今回からの追加要素として「闘技場」や「新たなカットイン」などがあり、おもしろさも増している。メーカー希望小売価格は5,040円。
ソニー・コンピュータエンタテインメントからはプレイステーション・ポータブル専用ソフトとして『無限回廊』が19日に発売された。ジャンルは「錯視パズル」で、キャスト/エコー/回廊だけが存在する世界。キャストをエコーへと導いて、この回廊(迷路)から脱出させるのが、このゲームの概要だ。そして、この世界から抜け出すには、まず「5つの錯視」を駆使することが必要。今までの常識をもって挑んでもこの回廊からは出られないので、普通のパズルに飽きた人にもオススメの一本だ。メーカー希望小売価格は3,980円。
アークシステムワークスからは『超熱血高校くにおくん ドッジボール部』がニンテンドーDS専用ソフトとして19日に発売された。懐かしや熱血漢の正義の不良"くにおくん"シリーズの『くにおくんドッヂボール』が、今度はニンテンドーDS版として発売。この作品はDSカード1枚で最大8人までプレイ可能となっている。メーカー希望小売価格は3,990円。
続いても発売前から話題の作品。コナミデジタルエンタテインメントから『TIME HOLLOW(タイムホロウ) 奪われた過去を求めて』が19日に、こちらもニンテンドーDS専用ソフトとして発売された。ジャンルは「過去修正アドベンチャー」となっている。タッチペンを巧みに使い、時空に穴をあけることによって過去を修正、違う現在に変えるという内容。謎解きの要素もそうだが、ストーリーも時間軸が緻密に計算されており、一筋縄ではいきそうにないゲームだ。メーカー希望小売価格は5,229円。
セガからは『THE HOUSE of THE DEAD 2&3 RETURN(ザ ハウス オブ ザ デッド 2&3 リターン)』が19日に発売。このゲームは『THE HOUSE of THE DEAD 2』と『THE HOUSE of THE DEAD III』がWii版となって、DISC1枚に収録されたものだ。また、「Wiiザッパー同梱版」も用意されており、Wiiならではのガンシューティングが堪能できる。メーカー希望小売価格は「Wiiザッパー同梱版」が6,279円、通常版が5,040円となっている。
カプコンからは、今や漫画・TVアニメと幅広く展開している『ロザリオとバンパイア』が20日に『ロザリオとバンパイア 七夕のミス陽海学園』というタイトルで、ニンテンドーDS専用ソフトとして発売。プレイヤーは青野月音(主人公)となり、妖怪のみが通う陽海学園に唯一の人間として学園生活をおくることになる。もちろん、周りは美少女だらけ(でも妖怪)。ゲームのストーリーはTVアニメに準じつつ、完全オリジナルシナリオで物語が展開していく。メーカー希望小売価格は5,040円。
エレクトロニック・アーツの人気PCゲーム『シムシティソサエティーズ』が装いも新たにニンテンドーDS専用ソフト『シムシティDS2 ~古代から未来へ続くまち~』として19日に発売された。キャッチフレーズは「あしたにのこせる、まちをつくろう」だ。プレイヤーは市長となり、自分が考えた街づくりを体験することができるシミュレーションゲームだ。今作から新たに「時間」の概念と直接市民とコンタクトがとれる機能を追加。住民と一緒になって理想の街を作ろう。メーカー希望小売価格は4,980円。
テクモからは『NINJA GAIDEN Gragon Sword』がニンテンドーDS専用ソフトとして20日に発売された。今回はなんとタッチペンで「飛燕」「飯綱落とし」「忍法」といったワザが操れるのだ。先の「黒龍丸事件」から半年……邪悪の影が再び忍び寄る。プレイヤーは主人公の「リュウ・ハヤブサ」となり敵を倒していく本格的なアクションゲームとなっている。メーカー希望小売価格は5,040円。
インターチャネル・ホロンからは「不朽の名作」ともいわれる『イース』がニンテンドーDS専用ソフトとしてリメイクして20日に発売された。しかも、ダブルタイトルでの発売。タイトルは『イースDS』と『イース II DS』だ。もちろん、ただの移植ではなく、プラットホームの操作性をフルに活かした作りとなっており、新要素も満載。メーカー希望小売価格は『イースDS』と『イース II DS』ともに5,040円。
アクティビジョンからは『スパイダーマン 3』が、WiiとニンテンドーDSの2つのプラットホームで発売された。昨年秋にプレイステーション 2版と3版で発売されたのは記憶に新しいところ。Wii版ではヌンチャクを、ニンテンドーDS版ではタッチペンを使い敵を攻撃するといった、それぞれのプラットホームでの特徴が満喫できる。あなたもスパイダーマンとなってニューヨークを駆け巡ろう。メーカー希望小売価格はWii版が6,090円、ニンテンドーDS版が5,040円。
バンダイナムコゲームスからは、ニンテンドーDS専用ソフト『ぷちえう゛ぁ』が発売された。ジャンルは「まったりほんわか」。現在、「少年エース」と「ケロケロエース」(角川書店)で連載中の『新世紀エヴァンゲリオン』オフィシャルデフォルメである『ぷちえう゛ぁ』(4コマ漫画)をゲーム化したものだ。シンジやアスカ、なんと使徒やエヴァまでもがかわいいデフォルメキャラとなって「ねるふ学園」で繰り広げられるドタバタハチャメチャなストーリー。「劇場版」のDVD発売を来月に控えたこの時期、『ぷちえう゛ぁ』でユルく楽しんでおくっていうのはいかがだろうか? メーカー希望小売価格は5,040円。
アニメや特撮はもちろん、ハリウッド作品からも注目作が
梅津泰臣監督作品で、第20回東京国際映画祭正式出品作品の『KITE LIBERATOR』のDVDがハピネットから21日に発売された。主人公は野口百南花。秀才だが、ごく普通の少女で高校一年生……は表の顔。裏の顔は「死の天使」と呼ばれる殺し屋。彼女がメガネを外してコンタクトを手に取った時……。本作は「限定版」と「通常版」で展開されており、「限定版」には梅津泰臣描き下ろしジャケットのほか特典ディスク(第20回東京国際映画祭ドキュメンタリーほか)とブックレット、本作の絵コンテ台本などが同梱される。メーカー希望小売価格は「限定版」が8,190円、「通常版」が6,090円。
今週、最終回を迎えたTVアニメ『H2O~FOOTPRINTS IN THE SAND~』のDVD第1巻が、角川エンタテインメントより21日に発売された。ファンにとっては待ち遠しい発売だっただろう。DVDは、お楽しみディスクや特典満載の「限定版」と「通常版」での発売となっている。メーカー希望小売価格は「限定版」が8,190円、「通常版」が6,090円。
特撮・スーパー戦隊シリーズの『獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー』が、東映ビデオより21日に発売された。人気の「戦隊VSシリーズ」第14弾となるこの作品は、究極の力を狙っている宇宙拳の使い手とゲキレンジャー、ボウケンジャーの戦いを描く。本作にしか登場しないオリジナルロボなど、戦隊ファンにはたまらない内容となっている。初回特典として「ゲキVSボウケン 3Dカード」を封入。メーカー希望小売価格は4,725円。
カプコンの人気ゲームを基にしたハリウッド映画『バイオハザード』。今週はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントから『バイオハザード』関連のタイトルがメディアごとに発売された。どれを選ぶかはあなた次第!!
タイトル | メーカー希望 小売価格 |
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DVD『バイオハザードIII』「デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組)」 | 4,179円 |
DVD-BOX『バイオハザード』「トリロジーBOX(3枚組)」 | 5,980円 |
Blu-ray『バイオハザード』「トリロジーBOX(3枚組)」 | 12,800円 |
UMD『バイオハザード』「トリロジーBOX(3枚組)」 | 5,980円 |
UMD『バイオハザードIII』 | 3,990円 |
続いては、日本のみならず海外でも人気作品となっている『DEATH NOTE』だが、19日にバップより『DEATH NOTE リライト~幻視する神~』が発売された。この作品は、2006年10月から2007年6月まで日本テレビ系列で放送されたTVアニメ版なのだが、この本編はすでに全話がDVDで発売されている。今回のDVDは2007年8月31日に「金曜特別ロードショー」にて放送された作品。言ってみれば総集編なのだが、この作品は死神リューク視点で描かれ、主に夜神月とLの頭脳戦を軸として、追加シーンやそれに伴う新アフレコなどで構成されたディレクターズ・カット・バージョンとなっている。メーカー希望小売価格は3,990円。
CDはまず、この作品から。下川みくにセルフカバーアルバム「9~Que!!~」が、19日にポニーキャニオンより発売された。このアルバムはWeb投票によって選ばれた彼女自身の曲をセルフカバーしたもの。付属のDVDには、台湾などで行われたライブのダイジェスト、彼女自身のコメント入りの写真館などが収録されている。価格は3,675円。
続いては、押井守監督作品や『DEATH NOTE』などの楽曲を手がける川井憲次の、映画音楽を収録した「K-PLEASURES~Kenji Kawai BEST OF MOVIES~ CD-BOX」が19日に発売された。数々の映画音楽から選りすぐられた作品が3枚組のCD-BOXに集約。改めて川井憲次のすごさを実感させられる作品となっている。価格は10,290円。
こちらは話題の新人のメジャーデビューシングル、IKUの「音のない夜空に/木の芽風」がジェネオン エンタテインメントより19日に発売された。「木の芽風」(このめかぜ)はTVアニメ『ハヤテのごとく!』のEDテーマとなっている。KOTOKOと同じ北海道から期待の新人、今後も要チェックだ。価格は1,260円。
アトラスの『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』が2月21日に発売されたのは記憶に新しいところだが、そのサウンドトラック「世界樹の迷宮II 諸王の聖杯 オリジナル・サウンドトラック」が21日に5pb.Recordsより発売。話題となったPC-8801 FM音源サンプリングと、古代祐三氏の楽曲で繰り広げられる数々のBGMを収録。豪華3枚組で価格は3,150円。
新劇場版のミサトや、『怪物王女』から姫が発売
コトブキヤから『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の「葛城ミサト」が発売された。シリーズとしては「綾波レイ」に続く第2弾となり、ジャケットの片袖だけ腕を通した姿を立体化。1/6スケール(全高約190mm)、PVC塗装済完成品で、価格は7,140円。
『エヴァンゲリオン』関連ではもう1アイテム。アミエ・グランから「ドレスアスカ」が発売された。新素材ポリストーン"透肌SUHADA素材"を採用し、これまで難しいとされていた余計なテカりの無い、美しく健康的な肌表現を可能にしたとしている。1/6スケール(全高約195mm)、ポリストーン製塗装済完成品で、価格は15,540円。
『怪物王女』の姫を立体化した「姫(リリアーヌ) with フランドル from 怪物王女」が、ハピネットロビンのフィギュアブランド"クロノ∞ゲート"から発売された。ノンスケール(全高:姫/180mm、フランドル/110mm)のPVC塗装済完成品で、価格は8,379円。同じく「嘉村令裡 with リザ・ワイルドマン from 怪物王女」も発売されており、こちらもノンスケール(全高220mm)のPVC塗装済完成品で、価格は8,379円。
さらに同社からは、厚さ2mmの宇宙服"スキンタイトスーツ"に身を包んだ女子高生・森田ゆかりを立体化した「森田ゆかり from ロケットガール」も発売。服のジッパーを下半身ギリギリまで下ろした、ちょっとHなポーズながらかわいさは満点だ。1/8スケール(全高170mm)のPVC塗装済完成品で、価格は7,329円。
アゾンインターナショナルからは『ななついろ★ドロップス』のヒロイン「秋姫すもも」が、ピュアニーモキャラクターシリーズのラインナップとして発売された。コスチュームは星城学園の制服姿を再現し、別売のパーツを組み替えることでさまざまなポージングが可能となる。さらに、ぬいぐるみの「ユキちゃん」も付属。ヘッドは彩色済みPVC製で、ボディはピュアニーモ・アドバンス Aタイプとなる。価格は13,440円。
ネクソンのMMORPG『マビノギ』に登場するセクシーモンスター「サキュバス」が、グッドスマイルカンパニーから発売。攻撃を受けると服が脱げる設定を、ダメージVer.のスカートと交換することで再現可能となっている。また、クリア素材で成型されたスカートからのぞく脚線美はまさにセクシー! 1/8スケール(全高約185mm)のPVC塗装済完成品で、価格は5,800円。
マックスファクトリーからは、『ゾイドジェネシス』のコトナを立体化した「コトナ・エレガンス コスチュームVer.」が登場。2007年冬のワンフェスでキット販売された「コトナ」をPVC塗装済完成品として発売したもの。1/7スケール(全高約180mm)で、価格は6,800円。
最後に海洋堂からリボルテックの新製品として、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の「ホットロディマス」と「スタースクリーム」がラインナップに加わった。全身36カ所が可動し、リボルバージョイントは12カ所に使用されている。オプションハンドや武器といったボーナスパーツが付属して、価格は各1,995円。
おまけ&取材を終えて
まずは、おまけの"笑えるPOP"シリーズの第184弾(適当です)。最初は『アーマード・コア フォー アンサー』に対して「見せてもらおうか、『アームズフォート』の性能とやらを!」とシャアが言っております。しかも、LEGOです。続いては『タイムホロウ』に対して、カミーユの名言をもじり、「そんな過去、修正してやるー!」……よく見るとクワトロさんがいます。
そして、もうひとつ。コトブキヤラジオ会館店の2F入り口のところに、「アーマード・コア」シリーズで発売されたプラキットの完成品がズラリ。こう見ると実に壮観です。
最近、筆者はゲームの試遊機があるとついつい触ってしまう。遊んでいるわけではなくて、操作性やゲームの体験版などで実際に触れておくことが、仕事に役立つからなんですが。そして10分の体験版を終えて振り向くと、3人ほどの男性が私を見ていた……。かなり恥ずかしかったので、いそいそと取材を続けるべくその場を離れました。何が言いたいかというと、「せっかく試遊台があるんだから触っておこうよ、無料なんだし」ということだけです、はい。