東京・秋葉原UDX AKIBA_SQUAREにおいて19日、「TAMASHII NATIONS 2008」のレセプションが開催された。これはバンダイから1997年12月に発売された「超合金魂」(シリーズ初の商品は「マジンガーZ」)に始まるコレクターズトイの歩みを展示し、マスコミ向けに披露したもの。
一般入場日は3月20日から23日の10時から20時(最終日は19時まで)までとなっている。なお、前売券はすでに完売しており、当日入場券は9時から会場チケット売り場にて販売(各日一般600円、小学生以下無料)される。
レセプションではステージにバンダイ代表取締役社長の上野和典氏が登壇し、4月から新しい事業部「コレクターズ事業部」を新設すると発表。また、これまで「超合金魂」をはじめとするライナンップの拡充化を図ってきたことについては、「大人向け商材の拡充と新しい解釈での商品提供をすることが、我々バンダイグループの発展になる」とし、今後は海外にも積極的に販路を拡大していくと語った。
次に「コレクターズ事業部」ゼネラルマネージャーに就任する川口勝氏が、これまで「ボーイズトイ事業部」が扱っていた多岐にわたる自社ブランド製品を「TAMASHII NATIONS」に集約させると述べた。もちろん、同社の商品がすべてそう呼称されるわけではなく、「ほかとは違ったなにか。クオリティの高い製品」のシリーズを指すとしている。
会場には『マジンガーZ』の生みの親である原作者の永井豪氏も駆けつけ、「交通渋滞にはまっているとき、車の上を跨いで移動できたらなあ」と、ふと思いついたアイデアが「マジンガーZ」(人が乗り込んで操縦するロボット)につながったというエピソードを披露した。また、「超合金」という呼称も当事、永井氏が命名し、ポピー(現バンダイ)が商品名に使わせてほしいという要望がありOKしたという、いまだから語れる(?)話も飛び出した。
魂の叫びが轟くハイクオリティ商品がならぶ
会場内は、大きく分けてメイン会場とその壁沿い奥に3つのブースが設置されている。メイン会場では机の上や本棚などにガンダムや仮面ライダーのフィギュアをディスプレイ。インテリアに商品が溶け込みつつ、アクセントにもなっている提案型の展示も行われていた。また、ソフビが無造作に山となって積まれている「ソフビ魂」コーナーや、スーパー戦隊ヒロインを立体化した「ガールズ イン ユニフォーム」コーナーほか、多岐にわたる「TAMASHII NATIONS」の商品群を一同に展示。
このほか、それぞれ専用の特別ブースが設けられていたのが「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」と「S.I.C.」、そして「超合金魂」だ。
等身大の聖衣が展示
「聖闘士聖衣神話(セイントクロスマイス)」のブースでは、物語の名場面をジオラマで数多く再現。また、1980年代後半にブームとなった「聖闘士聖衣大系(セイントクロスシリーズ)」も展示され、クオリティの進化が見て取れる。そして来場者が特に注目していたのが、等身大のサジタリアスの黄金聖衣だった。
暗い空間に浮かび上がるライダーたちの勇姿
「S.I.C.」のブースは、照明がかなり落とされた暗い空間の中にスポットライトに浮かび上がる仮面ライダーたちが展示され、その造形美が際立つ演出がなされていた。
「超合金」から「超合金魂」への進化
「超合金魂」のブースは、出入り口に「超合金」の代表作が展示され、当事のスケッチやギミックの進化が見て取れるようになっていた。もちろん主役の「超合金魂」は、マジンガーZから未発売のエルガイムMk-1(未塗装のプロトタイプ)まで展示。ここに足を踏み入れたら最後、思わず物欲が沸いてしまうだろう。