上級指向のユーザーがデジタル一眼レフに移行したことで、コンパクトタイプ(レンズ一体型)デジタルカメラは薄型・スタイリッシュなモデルが中心になっている。しかし、シグマの「DP1」や、富士フイルム「FinePix S100FS」、カシオ「EX-F1」など、新しいジャンルを開拓する個性的なコンパクトデジタルカメラも登場している。また、好調なデジタルカメラ市場を背景に、サードパーティーメーカーも多くの製品を登場させている。これらを見て歩くのもPIEの楽しさだ。
富士フイルムは「FinePix S100FS」をアピール
富士フイルムブースでは、フイルムシミュレーションモードを持つ「FinePix S100FS」をアピール。体験可能な展示機を用意する一方、写真家によるS100FSのトークライブを連日開催する。また、薄型コンパクトカメラ「FinePix F100fd」の広いダイナミックレンジを体感するコーナーなども設けられている。
パナソニックは本日発表の新製品も展示
パナソニックブースでは、従来モデルに加え、本日発表された「DMC-FX500」、「DMC-TZ50」、「DMC-FS20」の3機種も併せて展示。いずれも薄型モデルながら、モニターに表示された被写体にタッチすることで動体追尾AF/AEが可能な「DMC-FX500」や、無線LANによる通信機能を備えた10倍ズームモデル「DMC-TZ50」など、意欲的な機能を搭載するのが特徴。「DMC-FS20」は3型液晶を搭載し簡単な操作を目指したベーシックモデル。
人気の高いシグマ「DP1」
シグマ ブースで来場者の注目を集めていたのが「DP1」だ。センサーサイズがこれまでのコンパクトデジタルカメラではなかったAPS-Cサイズであり、さらに一般的なCCDとは大きく異なり、カラーフィルターを使わず1画素でRGBデータを取得するFoveon(フォビオン)を採用していることで、ネット上での評判も非常に高い。すでに発売済みの製品だが、DP1のまわりには常に人だかりができていた。
モニターやフォトフレームも展示
厳密にはカメラ用品ではなくパソコン周辺機器だが、デジタルカメラにはパソコンは欠かせない。写真の色を見るのに重要な役目を果たすのがモニターだ。ナナオは、各種液晶モニターに加え、2月22日に発表されたばかりの1680×1050ドットの解像力を持つ22型液晶モニター「ColorEdge CG222W」の展示を行なっている。
またソニーブースでも、3月18日に発表されたフォトフレーム「S-Frame」シリーズや、フォトプリンタを展示していた。S-Frameは一見テレビのようにも見えるが、縦横置きにも対応し、すっきりしたデザインがソニーらしい。
三脚メーカーや用品メーカーも一同に
PIE 2008では、国内の三脚メーカー、ベルボンやスリックに加え、マンフロットやジッツォなどを扱うボーゲンイメージングもブースを出展。各社の最新モデルに実際に触れ、試すことができる。三脚を常時大量に展示いているのは、カメラ専門店でもよほどの大型店に限られる。こうした場で各社の製品に触っておくといいだろう。
また、ショップでは購入が前提の質問になるため、冷やかしで製品を見るのは気が引けることもあるが、こういった場所なら問題ない。各メーカーがどういった製品にチカラを入れているかも伺えるし、最新製品もしっかりとチェックできる。メーカーの担当者に直接いろいろな質問をできる場でもある。
サンディスクは「Extreme Ducati Edition」を出品
サンディスクは、高速な画像保存メディア「Extreme Ducati Edition」と、提携するドゥカティのMotoGPマシン「デスモセディチGP8」のレプリカを展示している。サンディスクは現在各種メディアをドゥカティのブランドカラーである赤に統一している。「Extreme Ducati Edition」はいずれも45MB/秒の読み書き速度を持つという。