東武鉄道と新東京タワーは19日、有識者10人による新タワー名称検討委員会を開催し、全国から公募して集まった1万8,606件の名称案から6件の名称候補を選出した。今後全国から投票を募り、6月上旬に新タワーの正式名称が決定する。

隅田川を眼下に、関東一円を富士山まで見渡せる展望タワー

隅田川より新タワーを望む

候補に選ばれたのは「東京EDOタワー」「東京スカイツリー」「みらいタワー」「ゆめみやぐら」「ライジングイーストタワー」「ライジングタワー」の6名称。応募の中から「下町という地域特性を生かした開発であるという特徴を表現していること、子どもやお年寄り、外国人にも覚えやすく親しみやすいこと、日本を代表する品格があることの3つを指標に選んだ」(委員会座長 青山氏)とのことだ。

なお、20位までの応募結果は以下の通り。

順位 名称案 応募数
1 大江戸タワー 492
2 新東京タワー 345
3 さくらタワー 207
4 日本タワー 206
5 東京スカイタワー 166
6 江戸タワー 157
7 ドリームタワー 134
8 東京ドリームタワー 112
9 スカイタワー 106
10 すみだタワー 102
11 平成タワー/未来タワー 85
13 墨田タワー 69
14 天空タワー 63
15 レインボータワー 58
16 ジャパンタワー 56
17 東京未来タワー 54
18 サンライズタワー 51
19 下町タワー 50
20 EDOタワー/お江戸タワー 48

4月1日~5月30日17時の受付期間中にプロジェクトのウェブサイトなどから誰でも投票でき、投票者の中から抽選で1名に「開業時に一番最初にエレベーターに乗れる権利」と副賞50万円が提供される。このほか、優先入場できる記念チケット(100名)や、地デジ賞として家電大手各社のテレビ(12名)などの賞品が用意されている。

名称検討委員の一人である作詞家の阿木耀子氏は「東京タワーが小説や映画になってヒットしたように、新しいタワーも都市の財産になることを思い描きながら選考した」と語り、「一人でも多くの方々に投票していただきたい」と呼びかけた。

プロジェクトのイメージ図

新タワーは高さ約610mで、東京タワー(333m)より277m高い。また2つの展望台を設置。地上350mの第1展望台には、レストランやショップが入る予定だ。また第2展望台(地上450m)の外周には、ガラスで覆われた空中回廊を設けるとしている。さらに新タワーの足元には、押上駅と業平橋駅をつなぐ東西長さ約400m、広さ約3.69ヘクタールの複合施設が計画されている。

なお、東京タワーと新タワーの高さを比較すると以下の表のようになる。

高さ 東京タワー 新タワー
タワー全体 333m 610m
展望台1 150m 350m
展望台2 250m 450m