シャープは17日、冷風・衣類乾燥除湿機「コンビニクーラー」の2008年モデル「CV-W80CH」を発表した。発売は4月15日を予定しており、価格はオープン。市場価格は4万5,000円前後と予想される。

基本性能がアップした2008年モデルの「コンビニクーラー」。ちょっと涼みたいときや、洗濯物の乾燥に活躍する

同製品の特徴は、部屋全体の温度を下げるのではなく、部分的に涼しくし、湿度を下げる「スポット冷風」。室外機/室内機の区別がないため、冷風を出す際に背面から温かい風が出、部屋全体を冷房することはできないが、リビングなど広めの部屋で1人で過ごす場合において、エアコンを動作させるよりも涼しく、経済的だという。また、部屋干しのいやな匂いを防ぐ除菌イオン機能やセラミックヒーターを備え、乾燥機として梅雨どきや冬にも使用できる。

同製品は2003年より販売を続けており、今年で7年目を迎えるヒット商品。昨年モデルでは、除湿能力の異なる2モデルがラインナップしていたが、2008年はこの1機種に統合された。

2008年モデルは2007年モデルに比べて、除湿力がアップ。除湿能力は、昨年モデル(CV-U71CH)の除湿能力が50Hz地域では6.3l/日、60Hz地域では7.1L/日だったのに対して、新モデルでは、50Hz地域では7.1L/日、60Hz地域では8.0L/日にまで向上した。

また、吹き出し口での冷風の温度は、昨年モデルでは室温との差が-12℃~13℃だったのに対して、新モデルでは-13℃~14℃とさらに低温化。以上のような性能の向上にもかかわらず、消費電力は昨年モデルが、50Hz地域で205W、60Hz地域で250Wだったのに対して、新モデルでは、50Hz地域で195W、50Hz地域で235Wへと削減させている。

なお、除湿できる面積の目安は、木造の建物の場合が15~30平方メートル、コンクリート造の建物の場合が17~33平方メートルとなっており、サイズは372(W)×560(H)×235(D)mm。