トヨタ自動車は、バイオエタノール混合率10%燃料(以下、E10)対応車として、カローラフィールダー1.8L 2WD (CVT) の国土交通大臣認定を取得した。本車両は、環境省の「地球温暖化対策技術開発事業」(E10利用実証事業) の一環として、E10対応車による実走行を3月末より計画している大阪府に提供される予定。
トヨタでは、CO2削減、化石燃料の消費抑制の観点から、バイオエタノール燃料の普及が有効であるという考えのもと、2006年6月以降、世界各地で生産している全てのガソリンエンジン車において、燃料系部品の材質変更を行なうなど、E10への技術的対応を完了している。
また、2008年1月からはタイで「カローラアルティス」のE20対応車を、FFV (Flex Fuel Vehicle : ガソリンとエタノールなどを任意の比率で混合した燃料が使用可能な自動車) については、2007年5月からブラジルで「カローラFlex」および「カローラフィールダーFlex」の販売を開始しているほか、米国においても「タンドラ」「セコイア」のFFV(E85)を2008年中に販売する予定。
なお、今回大阪府が使用する燃料は、バイオエタノール・ジャパン・関西が供給する建設廃木材、木くずなどの廃棄物を活用した、食料と競合しないセルロース系エタノールを混合する。