24bit/96kHzに対応したリニアPCMレコーダ、R-09HR

ドイツのフランクフルトで3月12日から15日の予定で開催されている国際的な楽器の見本市「musikmesse 2008」でローランドは、リニアPCMレコーダの新機種R-09HRやデジタルピアノRG-1など7機種を発表した。

注目のR-09HRは、同社のリニアPCMレコーダ「R-09」の後継機となるもので、24bit/96kHzに対応。アナログリミッター回路の搭載、ワイヤレスリモコンの付属など、サウンドクオリティと機能性を大幅にブラッシュアップしている。外観的にはR-09と大きく変わらない模様で、オプションとして専用カバーと三脚をセットにしたカバースタンドセット、専用ピーチ、専用シリコンケースなども登場する。

デジタルピアノRG-1は、グランドピアノの格調高いフォルムをコンパクトボディで実現したというもの。 奥行73cmのコンパクトボディで、上位機種と同様の88鍵ステレオマルチサンプリングピアノ音源やPHAIIアイボリーフィール鍵盤を搭載している。

コンパクトながらもグランドピアノ風に仕上げたデジタルピアノ、RG-1

アルカリ乾電池6本で駆動し、2.5W+2.5Wを実現するコンパクトアンプ、MOBILE CUBE

また、コンパクトサイズでバッテリ駆動が可能な多用途ステレオモバイルアンプ、MOBILE CUBEも発表。280×108×177mmというサイズで、2.5W+2.5Wを実現。また、単3形アルカリ乾電池×6本で最大15時間の連続使用が可能なほか、ACアダプタでの駆動も可能になっている。

スライスグルーヴサウンドを演出できるSL-20 SLICER

6.4秒のディレイタイムを実現するデジタルディレイ、DD-7

また、BOSSブランドのエフェクタとして、オーディオパターンプロセッサのSL-20 SLICER、デジタルディレイのDD-7も発表。SL-20は、50種類にもおよぶ個性的なスライスパターンやアウトプットモードなどを駆使して、スピード感のあるスライスグルーヴサウンドを演出することができる。ギタリストやベーシストだけではなく、キーボーディストやDJなど、幅広いユーザーが利用できるエフェクタとなっている。一方、DD-7は最大6.4秒のディレイタイム、8つのモードによる多彩なサウンドが演出できる高性能ディレイとなっている。

V-4を拡張し8chの入力を持つビデオミキサー、V-8

SDメモリーカード・ビデオサンプラー、P-10

さらにEDIROLブランドのビデオ系機材もV-8とP-10の2機種発表されている。V-8は8ch入力とPCダイレクト接続を実現した高機能コンパクトビデオミキサー。現行機種であるV-4を拡張した形となっている。またP-10は、パッドを叩くだけで動画や静止画のスライドショーを簡単かつ瞬時に再生できるSDメモリーカード対応の映像サンプラー。ビデオ映像のキャプチャー機能やリバース、ストロボ、スピード変化といった映像エフェクト機能も装備している。

これら7製品のちMOBILE CUBEの国内発売は6月で、価格は今のところ未定。またV-8は、3月14日発売でオープン価格(市場予想価格190,000円前後)となっているが、それ以外の5製品はmusikmesse 2008での参考出品となっており、国内での発売時期や価格、製品に関する詳細については発表されていない。