ソニーは12日、アナログレコードプレーヤー「PS-LX300USB」を発表した。発売は4月15日を予定しており、価格は2万8,350円。
一般的に、アナログレコードからの取り込みには、レコードプレーヤー以外に、フォノイコライザー、サウンドカードといった機器が必要となる。また、取り込み後に、ノイズを除去するツールなどもあったほうがよい。
PS-LX300USBは、PCとUSBで接続可能なプレーヤーに、取り込みのためのソフトウェアを組み合わせた製品。このパッケージとPCだけで手軽にアナログレコードのデジタル化が可能となる。付属のソフトウェア「Sound Forge Audio Studio LE」は、アナログレコードからの取り込みだけでなく、CD-R/RWなどへのライティング機能も備える。また、非圧縮ファイルでの取り込みのほか、MP3形式/ATRAC形式などへのエンコードも可能なうえ、ノイズ軽減のためのツールも搭載。なお、同ソフトは、Windows XP SP2以降に対応する(64bit版OSには非対応)。
USBで接続が可能な機器はPCのみで、例えば同社のHDDコンポ「ネットジューク」シリーズなどとUSBで接続して音楽を取り込むといったことはできないが、アナログで接続すれば問題なく取りこめる。同製品には、フォノイコライザーが内蔵されており(スイッチでオン/オフ可)、フォノ入力端子を装備していない機器にも接続可能だ。
また、PCに接続した場合でも、あくまでもUSB端子は、アナログレコードの音をデジタル化して取り込むためのもので、PC側から、PS-LX300USBをコントロールするといったことは不可能だ。
USB以外の部分は、エントリークラスのフルオートプレーヤー。駆動方式はベルトドライブで、ワウ&フラッターは、0.25%未満(WRMS)。搭載されているカートリッジはMM式で交換針が1つ付属する。なお、カートリッジを市販のものに交換することはできない。