東レは、ポット型浄水器「トレビーノ PT301」を発表した。発売は3月中旬で、価格はオープン。市場価格は4,000円前後と予想される。
手軽に使えるポット型浄水器「トレビーノ PT301」。中空糸膜フィルターを採用したモデルに比べて、濾過水量が多いのが特徴 |
PT301は、トレビーノシリーズとしては初めてとなるポット型浄水器だ。ポット型浄水器では、三菱レイヨンの「02クリンスイ」シリーズや、松下電器産業の「TK-PA10/20」が、フィルターにセラミック+活性炭+中空糸膜フィルターを採用している。一方、本製品では、粒状活性炭とイオン交換体のみが使用されており、中空糸膜フィルターは使用されていない。同社によると「蛇口直結型の浄水器と異なり、水圧がかからないポット型浄水器では、中空糸膜フィルターを使用すると、濾過に多くの時間がかかってしまい、ポット型浄水器の大きなメリットである手軽さという部分をスポイルしてしまう」とのことだ。濾過にかかる時間を短縮するため、濾材の層を短くすることで水流に対する抵抗を減らすといった工夫もされており、濾過流量は0.2L/分とかなり高速だ。
なお、JIS(S3201)に定められている家庭用浄水器の浄水能力試験項目13のうちの12項目、「遊離残留塩素」「総トリハロメタン」「溶解性鉛」「2-MIB(カビ臭)」「クロロホルム」「ブロモジクロロメタン」「ブロモホルム」「ジブロモクロロメタン」「CAT(農薬)」「テトラクロロエチレン」「トリクロロエチレン」「1,1,1-トリクロロエタン」の除去が可能だが、「濁り」を完全に除去することはできないとのことだ。
本体の形状はスリムで、冷蔵庫のドアポケットにも収納しやすいサイズ(高さ280.0mm×幅240.0mm×奥行94.0mm)。本体部分には250mlずつに目盛りが入れられており、簡易的ながら、料理の際などに水の量を計ることも可能だ。
カートリッジは、200Lの水を濾過することが可能で、1日に3Lの水を濾過した場合、約2か月使用可能。交換用のカートリッジは1個入りの「PTC.VJ」と2個入りの「PTC.V2J」が発売される予定で、価格はいずれもオープン。市場価格は、1個入りが2,000円前後、2個入りが4,000前後と予想される。