Samsung電子と、スポーツメーカー「adidas」の共同開発による携帯電話が登場した。

Samsung電子は「miCoach:マイコーチ(SGH-F100)」を開発、公開した。miCoachという名前は「個人トレーナーのように、運動に関した多様な情報とプログラムを提供するという意味」(Samsung電子)で、さまざなスポーツ関連機能が搭載されているのが特徴だ。スポーツ関連のアプリケーションはadidasが担当し、Samsung電子は製品開発を行ったという。

スペインで開かれた記者会見にて。左がSamsung電子 欧州総括のキム・インス副社長、右がadidas CEOのErich Stamminger氏。Stamminger氏が手にしている運動靴に、歩幅センサーがついている

miCoachでは、携帯電話とは別途に心拍数モニターと、歩幅センサー(stride sensor)とが提供される。スポーツ関連機能を利用する際は、それぞれ胸まわりや運動靴に装着すれば、携帯電話と連動し、心拍数はもちろんのこと、ジョギングしている際の速度や距離、消費カロリーなどを測定、リアルタイムで画面に表示し、データを保存してくれる。

さらにここで保存された数値をmiCoachサイトにアップロードすると、詳細な分析をしてくれ、体のコンディションに合った運動プログラムを作ってくれる。このプログラムはmiCoachに保存することも可能だ。

また歩く速度や運動量の目標値によって、実際に歩いたり運動している際「速度を速めてください」「15分後に運動終了」といった、音声案内もしてくれる。ボタン1つで、心拍数をはじめとしたスポーツ機能に連動する「スポーツ特化UI」も搭載している。

ウォーキングやジョギングをしている間、音楽を聴いている人も多いが、そんな人のためにmiCoachはMP3 / AAC / WMAといった音楽ファイル再生のほか、FMラジオ聴取も可能となっている。

薄さは14.5mmというスリム型。コンパクトで持ち歩きやすい。そして本体背面と中央のナビゲーションキーには、凹凸のある材質を採択することで「スポーティな雰囲気を演出しただけでなく、(手で握った際の)グリップ感も強化した」(Samsung電子)という。

スライド型の「miCoach」。ナビゲーションキーと背面には、凹凸の模様がある

製品は標準型と基本型の2種類。前者はmiCoach携帯とアームバンド、心拍数モニター、歩幅センサーが、後者はmiCaach携帯とアームバンドがセットになっている。色はダークグレー / クールグレー / テックシルバー / ピンクレッド / サファイアブルー / ミスティブルー / スイートピンクの7種類だ。

カラーバリエーション

このほかの特徴としては、背面に2メガピクセルのカメラ、1GBメモリ、USB 2.0、Bluetooth 2.0に対応している。

3月中旬から、欧州にあるadidasショップや主要家電店で販売予定。価格は未定だ。