Booksベストセラー週間総合ランキング2月29日~3月6日では、「心霊探偵八雲7」と「B型 自分の説明書」の2タイトルが新登場でトップテン入りした。
2月29日~3月6日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)
順位 | 書籍名(出版社) | 著者 |
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1位 | 女性の品格(PHP研究所) | 坂東眞理子 |
2位 | 親の品格(PHP研究所) | 坂東眞理子 |
3位 | 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) | 水野敬也 |
4位 | 心霊探偵八雲7(文芸社) | 神永 学 |
5位 | ヘキサゴンドリル(扶桑社) | |
6位 | 脳を活かす勉強法(PHP研究所) | 茂木健一郎 |
7位 | B型 自分の説明書 | Jamais Jamais |
8位 | 余命1ケ月の花嫁(マガジンハウス) | TBS「イブニング・ファイブ」 |
9位 | 1分骨盤ダイエット(三笠書房) | 大庭史榔 |
10位 | ホームレス中学生(ワニブックス) | 田村 裕 |
「心霊探偵八雲7」(神永学)は、シリーズ累計80万部を突破するシリーズの最新刊。死者の魂が見える赤い左目を持つ主人公・八雲のもとに「助けてください」と書かれた手紙と1枚の写真が届く。写真を目にした八雲は急いで戸隠へと向かう。彼を駆り立てるものとは何か、そしてそこで明かされる彼の赤い目に関わる真実とは。徹底的に難解な表現を避け、誰でも気軽に読めるエンターテイメント性を追求した作品は幅広い年代層の支持を受けているようだ。
「B型 自分の説明書」(Jamais Jamais)はかなりユニークな一冊。「自己中心的で変わり者で変なこだわりを持つ」とされるB型人間について、B型人間自身も周囲も正しく理解するべきであるとの信念のもとに書き上げられたもの。目次には「基本操作」「色々な設定」「トラブル・故障した時は」などの項目が並び、あたかもB型人間のマニュアルのよう。実際に読んでみると内容は堅苦しくなく「あるある」と笑ったりうなづいたりしながら読める。
今週の注目
しゃべる犬 カイくんのひとりごと(ワニブックス/1,200円(税別)
あの携帯電話のCMで「お父さん」役を演じている真っ白な犬「カイくん」初の写真集。「どら焼き知らない?」と聞かれた時の「食べました」という開き直りや、歯をむき出しにして「やたらと言葉を略すな!」と怒る光景など数々の名台詞&名シーンをあなたもきっと覚えているはず。
ただしこの写真集は「お父さん」ではなく4歳のカイくんが主役。カイくんは北海道生まれで、家族は妹のみ。実際には女優さんの奥さんや娘もいなければ、黒人の息子もいない。当たり前だが。そんなカイくんはこの写真集で1人(?)東京の街を歩き、様々な光景に出会う。そして、ちょっとお節介な台詞を吐く。基本的にはCMのキャラクターと同じく威厳のあるお言葉をしゃべるのだが、時折我を忘れて犬らしくはしゃいでしまう。写真を眺めているとそのギャップがおかしく、ついついニヤリとさせられる。
後半ではオフィスでパソコンに挑戦したり会議を仕切ったりする様子や、バーでしんみり一人酒に浸ったかと思えばジムでトレーニングする様子など多方面で活躍するカイくんの姿が見られる。ラストページには意表を突くサプライズがあり、次回作を期待させる。のん気そうなカイくんの顔を見ているだけで癒されそうな一冊。