電気通信事業者協会(TCA)は7日、2月の携帯電話・PHS契約数を発表した。純増数首位は引き続きソフトバンクモバイルだが、プリペイド契約を大幅に伸ばしたKDDIも数字を伸ばし、ソフトバンクに迫っている。また、年末年始商戦では純増を確保していたウィルコムが大幅な純減に転じている。

携帯電話全体では51万5,800契約の純増で、累計は1億137万6,300契約となった。首位のソフトバンクは22万8,100契約の増となり、年末商戦期を超える純増数を得ている。2位のKDDIグループは20万1,200契約増でソフトバンクとの差を詰めたが、このうち62,900契約はプリペイド契約での増分となっている。近年、契約者あたりの収入が低いプリペイド契約には各社あまり積極的でなく、利用者数の減少が続いていたが、KDDIだけは昨年12月にプリペイド契約が14,600、今年1月には同30,500の純増となっており、2月はその傾向がさらに加速した。純増3位はNTTドコモの43,700契約、4位はイー・モバイルの42,800契約だった。ドコモの2in1契約は10,900増えて累計229,900契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 43,700 53,214,000
KDDI(au・ツーカー) 201,200 29,838,700
ソフトバンクモバイル 228,100 18,042,300
イー・モバイル 42,800 281,300
携帯電話総計 515,800 101,376,300

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -300 27,500
KDDI(au・ツーカー) 62,900 3,100
ソフトバンクモバイル -26,200 0

PHSのウィルコムは29,500契約の純減で、"PHS離れ"が急速に進行した1999年~2001年前後以来の大きな減少幅となった。同社では、「HONEY BEE(WX331K)」など新製品の販売・予約は順調に推移していることから、加入者減少について「新音声商品の発売を3月上旬に控え、想定以上に買い控えが多かったことが主要因」(ウィルコム広報)と分析している。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -29,500 4,597,000