<p>開催中のCeBIT 2008で4日(現地時間)、AMDはプレス向け発表会を行い、新型チップセット「AMD 780」シリーズを発表。あわせて、Direct
X10.1をサポートし、新たなマルチGPU技術も利用可能になるCaralyst 8.3ドライバを公開した。また、同社45nmプロセスの技術情報への言及があったほか、同プロセスで製造されたクアッドコアプロセッサの動作品も初公開された。</p>
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<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/001l.jpg" target="_blank"><img src="images/001.jpg" border="0" width="320" height="240"></a></td>
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<p>45nmプロセスルールに基づき製造されたクアッドコアプロセッサのウェハ。動作チップを使ったデモンストレーションも実施された</p>
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<h3>AMD 780シリーズを発表</h3>
<p>発表された「AMD 780」シリーズは、DirectX 10をサポートするグラフィックス機能を内蔵したデスクトップ向けの統合型チップセット(ベンチマーク記事は<a href="http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/03/04/780g/">こちら</a>)。登壇したAMD
Corporate Vice President, Chipset DivisionのPhil Eisler氏によれば、AMD 780は競合製品と比較して「HDビデオを快適に再生可能なほどの高い性能を持ち、低消費電力でエネルギー効率に優れ、価格競争力もある」とされる。</p>
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<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/002l.jpg" target="_blank"><img src="images/002.jpg" border="0" width="250" height="188"></a></td>
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<p>同社Corporate Vice President, Chipset DivisionのPhil Eisler氏</p>
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<p>AMD 780シリーズには、グラフィックスコアにATI Radeon HD 3200を統合した「AMD 780G」と、その下位モデルでATI
Radeon HD 3100を統合した「AMD 780V」の2モデルがラインナップされ、価格は80~120ドル程度とアナウンスされている。</p>
<p>チップセット製品では世界初という55nmプロセスルールで製造されており、上位のAMD 780Gにおける総トランジスタ数は2億500万個。従来製品で、80nmのプロセスルールを採用していたAMD
690Gと比べると、性能向上に伴い、トランジスタ数はAMD 690Gの7200万個からおおきく増加しているが、逆に消費電力は大幅に低下しており、アイドリング時の比較ではAMD
690Gの1.4Wに対し、AMD 780Gでは0.95Wを実現する。</p>
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<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/003l.jpg" target="_blank"><img src="images/003.jpg" border="0" width="250" height="188"></a></td>
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<p>AMD 780シリーズの機能</p>
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<p>AMD 780の内蔵グラフィックスは既存のメインストリームPC向けのそれを凌ぐ性能とされるが、加えてマルチGPU技術「ATI Hybrid
Graphics Technology」により、ゲームユーザーなどのより高い要求にも対応が可能だという。Hybrid Graphicsは、AMD
780に外付けグラフィックスカードを追加した場合に、内蔵グラフィックスと並列動作させて性能を向上させる、内蔵グラフィックスを利用したCrossFireとも言えるマルチ技術だ。なお、性能向上率はおよそ70%ほどとされている。</p>
<p>Hybrid Graphicsに利用できる外付け側のGPUはRadeon HD 3400シリーズの各製品。はちなみに、DirectX10までのサポートとなるAMD
780の内蔵グラフィックス機能だが、これにDirectX10.1世代のGPUを組み合わせてHybrid Graphics動作させた場合、DirectX
10として動作するとのこと。</p>
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<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/004l.jpg" target="_blank"><img src="images/004.jpg" border="0" width="250" height="188"></a></td>
<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/005l.jpg" target="_blank"><img src="images/005.jpg" border="0" width="250" height="188"></a></td>
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<p>例えば外付けグラフィックスカードを後から追加した場合でも、Hybrid Graphicsを利用すれば内蔵GPUと組み合わせてさらなる性能向上が狙える</p>
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<p>サウスブリッジにはSB700が組み合わされており、その他の特徴は、HyperTransport 3.0、PCI Express Gen2のサポートや、12×USB、6×SATAといった豊富なインタフェース、DVI/HDMI/DisplayPort(排他、HDCP+Audio対応)とVGAの2系統出力が可能なグラフィックス出力。珍しいところでは、内蔵グラフィックスにDisplay
Cacheのメモリを繋ぐことも可能となっている。加えて、AMD 780Gのみの仕様となるが、チューニングツール「AMD Overdrive」と、VC-1、H.264、MPEG-2のデコードが可能な拡張版の動画再生支援機能「UVD」をサポートする。</p>
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<td><a href="/photo/&&contentsPath&&/images/006l.jpg" target="_blank"><img src="images/006.jpg" border="0" width="250" height="188"></a></td>
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<p>AMD 780のブロックダイアグラム。Display Cacheが繋がるというだけで、搭載するかどうかはベンダー次第</p>
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