松下電器産業は6日、ラックシアターシステム「SC-HTR110-K」を発表した。発売は4月20日を予定しており、価格はオープン。市場価格は7万円前後と予想される。同製品は、2月15日に発売された「SC-HTR310-K」「SC-HTR210-K」の弟分といった感じのドルビーバーチャルスピーカーを採用したラックシアター。SC-HTR-310-Kが50V/42V型に、SC-HTR210-Kが42V/37V型のテレビに対応するのに対して、SC-HTR110-Kは32V/ 37V型のテレビに対応するモデルだ。
もちろん「ビエラにリンク! 」に対応しており、ビエラでテレビを見ている際に、EPG(電子番組表)の情報から、その番組がどのようなジャンルなのかを判断して、それにマッチするサウンドモードを自動選択する「番組ぴったりサウンド」、大きな音を出せない深夜でも臨場感のあるサラウンド再生を楽しめる「ウィスパーモードサラウンド」を装備するなど、SC-HTR310/210-Kとほぼ同じ機能を備える。ラックの前面には、埃の侵入を防ぐガラス扉を装備。ラックの背面部分には、配線スペースも確保されている。
ただし、SC-HTR310/210-Kでは3.1chの構成だったのに対して、SC-HTR110-Kではセンタースピーカーが省かれており、2.1ch構成に変更されている。アンプの実用最大出力はフロントが65W×2、サブウーファーが90W。搭載されているスピーカーは、フロントが6.5cmフルレンジ×2で、サブウーファーが13cmフルレンジ×2。フロントのスピーカーユニットには竹繊維振動板が採用されている。入出力端子は、HDMI入出力×1/光デジタル音声入力×2/アナログ音声入力×2となっている。
同製品は、中画面向きシアターラックということで、省スペース性が高いのが特長だ。横幅は85cmと、SC-HTR310-Kの130cm、SC-HTR210-Kの108cmに比べてかなりコンパクト。また、同シリーズでは、本体後部の角を斜めにカットすることで、コーナーにすっきりと設置できるようになっているが、コーナー最奥部からラック前面までの距離は、SC-HTR310では95.3cm、SC-HTR210-Kでは86.9cmだったのに対して、74.5cmにまで短縮されている。また、SC-HTR310/210-K同様、キャスターも装備されており、掃除の際などに、手軽に移動させることもできる。
耐荷重量 | 天板:80kg/棚板:12kg/底板:20kg |
サイズ | 850(W)×441(H)×388(D)mm |
質量 | 約32.5kg |