イー・モバイルは6日、データ通信専用のプリペイド(前払い)式サービス「EMチャージ」を25日より提供開始すると発表した。事前にチャージ(入金)した金額分だけデータ通信を行えるサービスで、従量料金が1MBあたり63円と安価に設定されているほか、1日または7日単位での定額利用も可能。

対応機種は下り通信速度最大7.2Mbpsに対応する「D02NE」および「D02HW」と、同3.6Mbpsの「D01NE」および「D01NX」。利用開始にはこれら4機種のいずれかの購入が必要で、イー・モバイルオンラインストアでの価格はD02NE・D02HWが33,980円、D01NE・D01NXが28,980円。また、契約事務手数料2,835円が別途発生する。音声通信サービスは提供されないため契約時に本人確認書類の提示は不要だが、チャージ用に本人名義のクレジットカードの登録が必要。

料金プランは、完全従量制の「スタンダードプラン」と、1日または7日間使い放題となる「1日定額」「7日定額」が用意される。スタンダードプランは1MBあたり63円(1パケットあたり約0.0077円相当)で、国内の携帯電話網を利用した従量制データ通信サービスとしては安価な価格設定となっている。課金単位は1MBごとのため、1MB未満の利用でも1接続あたり最低63円が発生する。1日定額・7日定額はそれぞれ630円・2,205円で、期間終了日の24時までが定額となる。

プラン変更やチャージはWebサイト上で行う。1回に3,150円または5,250円ずつチャージ可能で、上限は30,000円。残高の有効期限は最終チャージから90日間で、それを過ぎた場合残高は失効するが、失効から360日以内であればチャージを行うことで再び利用が可能になる。

現状ではプリペイドSIMのみの提供を行う予定はないが、プリペイド契約のSIMカードをEM・ONEおよびEM・ONEαに差し替えて利用することは可能。その場合APNを初期設定の「emb.ne.jp」からプリペイド用の「rtc.data」に変更する必要がある。

なお、EMチャージはデータ通信用機種向けサービスのため、NTTドコモエリアでのローミングには対応しない。