台湾ASUSTeK Computerは開催中のCeBITにおいて、格安ノートPC「Eee PC」の新型を公開した。ウワサ通り画面が8.9インチに大型化されたもので、実際に触ることはできなかったものの、ショーケース内にはWindowsとLinuxの動作機が展示されていた。
「Eee PC」は低価格で注目を集めたノートPC。その価格ばかりが注目されがちだが、SSDを搭載するなど仕様には特徴的な面もあり、それが人気の理由の1つになっているだろう。日本ではWindows搭載モデルが5万円弱で販売されているが、入荷即完売という状況が続いており、店頭で入手するのは未だに困難だ。
「新型」はディスプレイが7インチから8.9インチに大きくなり、解像度もWVGA(800×480)からWSVGA(1,024×600)に向上した。また従来ディスプレイの横にあったスピーカが底面に移動したほか、カメラの高画素化やタッチパッドの大型化などの強化も行われている。本体サイズはわずかに大きくなったそうだが、それでも重さは990gと1kg以下はキープしている(従来は920g)。
CPUやチップセットは従来と同等とのこと。また実際に発売となる製品ではどうなるか分からないそうだが、ブースではWindows搭載モデルがメモリ1GB・SSD 8GB、Linux搭載モデルがメモリ1GB、SSD 12GBという仕様になっていた。
価格は「ノーアイデア」(ブース担当者)とのことだが、これだけのスペックアップがあれば、少なくとも現行モデルより高くなるのは確実だろう(それでも安いと思うが)。ちなみに気になる発売時期についてだが、日本でも「第2~3四半期には発売になる予定」(同)とのことなので、現行モデルの購入を見送った人も再び迷うことになりそうだ。