トヨタ自動車は、16日までスイスで開催されている第78回ジュネーブモーターショーに、超高効率パッケージのスモールカー「iQ」を出展した。同モデルは日本での生産開始を2008年内に予定している。

「iQ」

「iQ」は、全長3m未満の超小型ボディながら、大人3人が快適に座ることができ、さらに子供1人の乗車や荷物を置くことができるという超高効率パッケージのコンセプトカー。小型ボディによるCO2排出量の削減も考えられている。

ボディサイズは、全長2,985mm×全幅1,680mm×全高1,500m。ホイールベースは2,000mm。新開発のトランスミッションにより、フロントタイヤをより前方へ配置することが可能となり、同時にフロントオーバーハングを短縮。また、燃料タンクをフラット化し床下へ移動することにより、リヤオーバーハングを短縮した。ステアリング構造を変更し、ステアリングギアを上方に配置することでエンジンルーム内の部品の最適配置が可能となり、エンジンルームのコンパクト化を実現している。

室内では、運転席・助手席のシートを薄型化することで、後部座席の足元スペースを拡大。エアコンも小型化し、インストルメントパネル中央に配置することで、助手席側の足元スペースを確保した。さらに、助手席側のインストルメントパネルをえぐった形状とすることで、助手席をより前方へ配置。助手席側の後部座席に十分なスペースを確保したという。

サイドビュー。「スマート」の全長約2.5mよりも若干長い

テールゲートは小型。テールランプやタイヤの大きさが目立つ

フロントマスク。最近のトヨタ車のデザインを引き継いでいる

リヤビュー

インパネ。助手席の足元がえぐられているのがわかる

室内

パッケージング。シート下にはフラット化した燃料タンクが収まる

上からの透視図