本田技研工業は、軽二輪スクーター「フォルツァ」シリーズに、エントリーモデルの「フォルツァ X」を追加するとともに、オーディオシステムを搭載した「オーディオパッケージ」を全タイプに適用し、3月14日より発売する。価格はフォルツァXが65万1,000円。オーディオパッケージはベース車両より6万8,250円高となる。
「フォルツァ」 シリーズは、2000年の発売以来高い人気を得てきたホンダ・ビッグスクーターの主力モデル。2007年12月のフルモデルチェンジでは、新設計のエンジンを搭載し、インジェクションの最適化などで平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させた。
今回追加された 「フォルツァ X」 は、無段変速機を採用し、「フォルツァ Z」「フォルツァ Z ABS」に装備される電子制御機構を省くことで、価格を下げた。デザイン面では、ハンドルカバーとメーターリングにブラックを採用し、前・後ホイールはシルバー塗装とした。また、テールランプは、反射板にシルバーの高輝度塗装を施し、レンズをライトスモークタイプに変更。ボディカラーは、従来色のグラファイトブラックと専用色のロスホワイトの2色が設定される。
「フォルツァ X」の主な仕様は、全長2,185mm×全幅750mm×全高1,180mm、ホイールベース1,545mm、シート高710mm、車両重量196kg、水冷・4ストロークOHC単気筒、248cm3(ボア68.0×ストローク68.5mm)、最高出力16kW(22ps) /7,500rpm、最大トルク22N・m(2.2kg・m)/6,000rpm、無段変速、セルフ式スターター、タンク容量12L、タイヤサイズは前110/90-13M/C 55P、後140/70-13M/C 61P。
「オーディオパッケージ」は、二輪専用設計ビルトインタイプのオーディオセット(フォルツァ エクスクルーシブ・オーディオシステム)を搭載したモデル。周囲への音漏れが少ない指向性の高いスピーカーシステムでライダーの耳元へ音量を集中。加えて、ヘルメットイコライザーや、車速連動のオートボリュームコントロールを備える。交通情報/AM/FMの受信に加え、AUX接続によりポータブルオーディオプレーヤーなどの再生が可能となっている。
オーディオパッケージ車の価格はベース車両の6万8,250円高で、「フォルツァ X・オーディオパッケージ」が71万9,250円、「フォルツァ Z・オーディオパッケージ」が76万1,250円、「フォルツァ Z ABS・オーディオパッケージ」が82万4,250円となる。車両購入後に同オーディオシステムを追加装備することはできない。オーディオパッケージ車の仕様はベース車両とほぼ変わらないが、車両重量が3kg増となる。