アニコム損害保険はこのほど、犬の耳鼻咽喉科の発症率は猫や他の動物の2倍以上だとする調査結果を発表した。この調査は3月3日の「耳の日」にちなみ、特定保険業者ア二コムクラブの共済制度「どうぶつ健保」の給付金請求データをもとに行われたもの。対象サンプル総数は25万1,250頭。

耳鼻咽喉科疾患の発症率を動物種別に比較すると、猫・ウサギ・フェレットの発症率は6%前後であるのに対し犬の発症率は15.2%と、犬の発症率が他の動物種の2倍以上という結果になった。特に耳が垂れている犬種や長毛種、耳の中に毛が生えている犬種は外耳炎の発症率が特に高くなる傾向があるため、日頃からこまめに手入れしたり定期健診を受けたりすることなどが予防のためには重要だという。

調査ではさらに猫やフェレットでは「耳ヒゼンダニ症」に感染しての請求率が高いことがわかった。同症はヒゼンダニに感染している個体との接触等で感染するため、すでにペットを飼っていて新たな個体を迎え入れる場合には事前に動物病院で検査を受けたほうが良いとのこと。猫の場合には外に出さない室内飼育が感染予防に有効だ。

アニコムでは「小さい頃から耳のお手入れを習慣付け、清潔で楽しい毎日を送ってください」とコメントしている。