Intelは3月2日 (米国時間)、新CPUブランド「Atom」を発表した。「Intel Atom processor」という正式名称が与えられた同製品は、Intelの歴史上もっとも小さく電力消費量の少ないプロセッサとされる。
Atomはこれまで「Silverthorne」や「Diamondville」の開発コード名で呼ばれていた、ダイサイズ25平方mm未満のMID (Mobile Internet Device) およびUMPC (Ultra Mobile PC) 向けプロセッサ。現行のCore 2 Duoシリーズからマイクロアーキテクチャを一新、hi-kメタルゲート採用の45nmプロセス技術で製造され、25平方mmを下回るダイに4,700万のトランジスタが集積される。
Atomの動作周波数は最大1.8GHz。Intel x86シリーズおよびCore 2 Duoシリーズと互換の命令セットを備え、マルチスレッドにも対応。実用上の最大消費電力を示すTDP (Thermal Design Power) は0.6~2.5Wと、現行製品のCore 2 Duo (デスクトップ向けは65W、ノート向けは35W) と比較して圧倒的に低く、かつダイ面積が小さいことが特徴。
これまで開発コード名Menlowとして知られていたモバイルプラットフォーム「Centrino Atom」は、正式名称を「Intel Centrino Atom processor technology」と命名。Atomのほかグラフィックチップや無線LANチップなどで構成される。
Atom (左) とCentrino Atom (右) のロゴ |