3月22日より公開される映画『ポストマン』の完成披露試写会が1日、都内にて行われた。この舞台挨拶に、主演の長嶋一茂、北乃きい、原沙知絵、小川光樹、今井和久監督、主題歌を担当した歌手の小松優一が登場した。また、客席には応援ゲストとして長嶋茂雄、とんねるずの木梨憲武が来場した。
舞台挨拶に登場した面々。左から北乃きい、長嶋一茂、原沙知絵、今井和久監督。前列、小川光樹 |
映画『ポストマン』は長嶋が主演と製作総指揮を担当した人間ドラマ。郵便物を確実に早く届けるという仕事に誇りを持つ郵便局員・海江田龍兵。彼の家族との絆や、周囲の人々の手紙にまつわる様々な物語が描かれる。
まずは、企画からこの作品に関わってきたという長嶋が「『ロッキー』を観た子供の頃からずっと映画を作りたかったが、プロ野球選手になったのでできませんでした(笑)。やっと夢が実現した」と挨拶。本作の企画については「ある郵便局員の方と知り合い、手紙を届けるという事の大切さを知ったのがきっかけ」と語った。龍兵の娘・あゆみを演じた北乃は「千葉でほとんどロケした作品です。撮影待ち時間も、とても美しい景色を見ていたので、楽しかったです」と笑顔で撮影の様子を報告。父親役の長嶋の印象を訊かれると、「長嶋さんはとても人間的に大きな方で、本当の父親のようでした」とコメントした。
出演者やスタッフは、一様に本作に賭ける長嶋の姿勢を賞賛した。今井監督が「映画のテーマでもある絆が現場にもあった。プロデューサーとしての長嶋さんは、現場のロケ弁当の事まで気配りするような人だった」と語れば、あゆみの担任代理教師・塚原奈桜子役の原は「長嶋さんのこの作品に賭ける想いを聞いて、参加させていただきました。手紙を通して、人に気持ちを伝える事の大切さを学びました」と熱いコメント。海江田の息子・鉄兵役の小川は「一茂さんは僕に似てカッコ良かったです(笑)。僕は将来、大きくなったら大スターになりたいです。僕のことを覚えておいてください」と子役ながら堂々と挨拶した。
また、試写会場の客席には、長嶋の実父である長嶋茂雄や、本作に自転車屋店主役で特別出演したとんねるずの木梨が応援に来場していた。長嶋に舞台に呼ばれた木梨は「最高の映画です。実家が自転車屋なんで、親父のツナギと小道具を持って撮影現場に行きました(笑)」と挨拶し会場を暖めた。長嶋は父・茂雄に関して「長嶋家は、みんな好きな事を勝手にしてきたんですが(笑)、いつか父を喜ばせる映画を作りたいと思っていました」とラブコール。それに対して父・茂雄は「力を感じたね。良かったね。全体的にホロッとくるような感動的な映画だったね」というコメントを退席後発表。映画顔負けの親子の絆を感じさせた。
『ポストマン』は3月22日から東劇ほかにて全国ロードショー