石川県能美市のいしかわ動物園でこのほど、アミメキリンに可愛い赤ちゃんが誕生した。いしかわ動物園でのアミメキリンの出産は、2006年3月以来3回目となる。

赤ちゃんと言えども、体高約175センチ、体重約55キロ! 成年男子よりデカイです…

1999年7月にアメリカの動物園からいしかわ動物園にやってきたアミメキリンのジェブ(オス・10歳)とイザベル(メス・9歳)の間にはこれまで、メスのリン(2003年7月1日誕生。2004年10月に埼玉県こども動物自然公園へ)、メスのアミ(2006年3月4日誕生。平成19年6月に東京都多摩動物公園へ)がいしかわ動物園で生まれたが、第三子となる今回は待望のオスが誕生した。

誕生して間もなく赤ちゃんは自力で立つことが出来ず、飼育係4人が手伝って立たせ、赤ちゃんにイザベルが自分から近づいて授乳をさせた。イザベルは3回目の出産ということで育児にも慣れており、自分の採食より先に赤ちゃんにミルクを飲ませるなど、良き母ぶりを発揮しているという。そんなイザベルに愛されて健やかに育っている赤ちゃんは、生まれた時に比べて体つきもしっかりして色々な物に興味津々! 座っている時よりも立っている時間が増え、寝室内をウロウロしながら物色している様子だという。

自らイザベルの母乳を飲めるようになった赤ちゃん

キリンの赤ちゃんの飼育は「生まれてから立って初乳を飲むまでが一番気を使うんです」(同園広報担当)と、他の動物に比べて難しい面がある。自力で立ち、自分で飲むことが理想的だが、立てない場合は今回のように人間が補助して立たせる必要があるという。初乳を確認したら後は母親任せ。イザベルの場合は、安心して任せられるとのことだ。今のところ一般公開の時期は未定だが、おおむね誕生してから2~3週間後以降になりそうだ。尚、一般公開スタートと同時に愛称の募集も予定している。

良き母親ぶりを発揮しているというイザベル(写真左)。何かと赤ちゃんのことが気掛りの様子だ