2010年に生誕100年を迎える黒澤明監督の功績を振り返る「Ak100プロジェクト」が発足し29日、都内ホテルで発表され、黒澤監督の未公開映像や作品の未公開コンテが披露された。
冒頭挨拶した黒澤久雄氏 |
同プロジェクトは、黒澤プロダクションが中心となり、黒澤監督生誕100年となる2010年に合わせて、展示会の開催や関連出版物の発行、黒澤監督をモチーフにした商品販売、映像配信などを展開していくというもの。この日、黒澤監督の長男で黒澤プロダクション社長の久雄氏ほか、黒澤監督にゆかりのある映画関係者が多く集まり、プロジェクトの成功を祈願した。久雄氏は「さまざまなフィルムを映画館で公開していきたい。特に若い人たちに見てほしいですね」と冒頭で挨拶。また、1950年より黒澤作品にスクリプターとして参加している野上照代氏は「30本以上は上映してほしい」と語り、セガ取締役の前田雅尚氏は「黒澤作品のゲームを是非作りたい」と意欲を見せた。
黒澤組の重鎮・野上照代氏 |
セガ取締役の前田雅尚氏 |
会場では、黒澤監督が途中降板した作品『トラ・トラ・トラ!』(1970年)の未公開コンテが披露された。プロジェクトでは、このコンテとともに『トラ・トラ・トラ!』の未公開フィルム(現在、行方不明)や、未公開作品『現代の能』の一般公開を目指すという。