三菱電機は28日、「三菱エコミスト」(V-231BZ-MS)を発表した。発売は4月25日で、価格は21万1,900円。また、システムとして使用するために必要となるコントローラーセットは、標準タイプ「P-231SWMS」が4万2,000円、照明スイッチ対応の「P-231SWMS-T」が4万3,050円となっている。なお、取り付けには、これらとは別に工事費が必要となる。

リラックスした入浴タイムを実現する「三菱エコミスト」。新モデルでは、集合住宅だけでなく、戸建て住宅の水回りレイアウトにも対応

三菱エコミストは、ミストの発生と、浴室の乾燥・暖房・換気を1台で行うシステム。従来は、3部屋乾燥タイプのモデルがラインナップされていた。これは、浴室、脱衣所、トイレの3箇所の換気を同時に行うというもので、これらが隣接しているケースが多い、おもに集合住宅に向けたモデル。オール電化の新築マンションを中心に、設置されるケースが増えてきているとのことだ(なお、新築時でなくても、バスルームのユニット交換を伴うようなリフォームの際には取り付けが可能だ)。ところが、戸建て住宅では、それらのスペースが離れた場所にあるケースも珍しくはない。今回発表されたV-231BZ-MSは、そういった環境に向けた、換気を浴室1部屋のみ行うタイプ。

ミスト機能は、浴室内に、直接触れてもぬれた感じがしない微細な水の粒子(0.005mm)を放出することで、よりリラックスできる入浴タイムを実現するというもの。また、肌のうるおいをアップさせる効果もあるという。ミストを生成する機構は「ダイヤモンドミストメカ」と呼ばれ、給水した水を圧電素子により微細なミストとし、温風に乗せて一部はそのまま放出、そして残りを加湿に使用するという仕組み。運転モードは「うるおい」「リラックス」「クール」の3種類で「うるおい」ではミストの量を増やして温泉の湯煙のような状態を実現し、湯冷めしにくくする効果がある。「リラックス」では少量のミストを放出し、読書も可能な浴室環境を実現する。また、「クール」は、ヒーターを使用せずに常温でミストを放出することで、夏場の湯上がりの発汗を抑える。また、浴室内の温度は「うるおい」では30~40°C、「リラックス」では27~37°Cでそれぞれ4段階で調節可能だ。