釣りで遊んでみたいけれど、何から始めればいいのかわからない。ここでは、そんな"初心者未満"のあなたに、道具のそろえ方や、しかけづくりの超基本ノウハウを写真・図解付きでお届けする。紹介する釣法は4種類。まずは1つ覚え、ふだんとは少し違った休日を過ごしてみては?
「フライ」と呼ばれる虫や小魚を模した小さな毛針を使って魚を釣るフライフィッシングは、スポーツフィッシングのなかでもルアーフィッシングに並んで人気の高い釣り方だ。他の釣りと大きく違う点は、独特のキャスティング方法にある。これをマスターするまでには少々時間がかかるが、趣味と言う物はちょっと難しいくらいの方が面白い物でもある。また、「フライ」は出来合いの物を買うこともできるが、本来は自分で作るのがこの釣りの楽しみでもある。そんなフライフィッシングの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか?
海や湖に出かけて、大物や美味しい魚を狙うばかりが釣りではない。沼や川、釣りが許されている公園の池、田畑の周囲の用水路や溜め池など、近場の淡水域にも様々な小魚が生息しており、それらを狙う小物釣りにも多くの愛好者がいるのだ。江戸時代から文化として受け継がれるタナゴ釣りやマブナ釣り、競技会も行われているオイカワ(ハエ)釣りなどのディープな世界もあるが、最初はターゲットを選ばずに気軽に楽しんでほしい。コツさえつかめば誰にでも釣れるので、子供と一緒に楽しむレジャーにも最適だ。
投げ釣りとは、オモリの付いた仕掛けを、その重さを利用して遠くに投げて海中の魚を狙う釣りだ。海底にいる魚を狙うのが一般的だが、使用する仕掛けによっては中層域を泳いでいる魚も狙うこともできる。釣れる魚は主に、カレイ、キス、イシモチなどだが、稀にキスなどの小魚がかかったときに、それらを補食しているヒラメやマゴチなどが食いついてくるときもある。
サビキ釣りとは、魚皮やスキン(薄いゴム)を付けた疑似針を5から10本ほど付けた仕掛けを使う釣りだ。針にエサを付ける必要がないお手軽さに加えて、たくさんの魚を同時に掛けることができるので人気が高い。釣り場は、海の堤防(波止)や釣り人に開放されている港、もしくは海釣り公園などだ。季節や地域によって釣れる魚は異なるが、主にアジやイワシ、サバなどを狙うことができる。