29日に発売される『ものまねプロレス軍団VS全日本プロレス F-1 タッグチャンピオンベルト争奪史』の記者会見が27日、都内で行われ、全日本プロレスのプロレスラー・武藤敬司、ものまねプロレス軍団のイジリー岡田、原口あきまさ、神奈月が出席した。

会見に登場した面々。写真前列イジリー岡田(三沢光晴のものまね)。後列左から、原口あきまさ(蝶野正洋のものまね)、神奈月(武藤敬司のものまね)、武藤敬司(本物)。皆さん、かなり似てます

まずは本物のプロレスラー・武藤敬司が「以前、新日本プロレスから東京ドーム大会出場のオファーがあった時、挑発の意味も込めて『そんなつまらないカードやるぐらいなら長州力・小力VS武藤敬司・神奈月のほうが満員になるんじゃないか(笑)』と発言しました。その後、『これ、実現できるんじゃないか?』と感じたのがきっかけです」とものまねプロレスと本物のプロレスを融合させたF-1誕生の経緯を語った。

「こんな企画ができるのも、自分たちのプロレスがしっかりしているという自負があるからです」と語る武藤は、全日本プロレスの社長兼トップレスラー

本当に良く似ている神奈月と武藤。神無月によると「双子のように膝を悪くした時期も一緒だった」とのこと

このDVDでは、お笑いタレントやものまね芸人たちが演じるプロレスラーが、慣れないリングで本物のレスラーの技を喰らう。逆にプロレスラーはものまねにトライしないと反則になってしまうというという無茶なルールで試合が繰り広げられる。試合に出場した芸人たちは、かなり苦しい思いをしたようだ。イジリーは「武藤選手のエルボーを喰らい肋骨を亀裂骨折しました(笑)。体育の成績が2だった上に、リングデビューは42歳ですから、そりゃ怪我もしますよ(笑)」と語り、原口は「モノマネが客に受けなくて、プロレスラーの方々はマジで精神的ダメージを受けてたみたいです(笑)」とプロレスラーたちの素顔を披露。神奈月は「2分で水が飲みたくなるくらいに試合はハードでした。僕とイジリーさんは35歳から、裸仕事ばかりですし、そろそろリングは引退してコミッショナーになりたいです(笑)」とハードな試合を振り返った。

イジリーのガウンは本物の三沢光晴からのプレゼント。「ものまねを見た三沢選手から夜中に番号非通知で電話があった」というエピソードも披露

原口は「いつか本物の蝶野さんとリングに立ちたい。僕と会っても視線を合わせてくれないんです(笑)」と語った

会見の途中では、イジリーと神奈月がプロレス技の応酬を、ものまねしながら実演したり、イジリーの持ち芸である"高速ベロ"も披露された。「プロレスファンもプロレスを知らない人も楽しめる作品。特典映像では僕が演じる『馳浩対ゴム』という特別試合も収録されています(笑)」と神奈月はアピール。イジリーは「僕のリアルな骨折の瞬間をぜひスローで見て欲しい(笑)。骨折の瞬間は、三沢でもイジリーでもなく、岡田昇(本名)になってしまいましたから(笑)」と再び笑いを集めた。最後に武藤が「このメンバーの試合で本当に東京ドームを満員にしたい!」と力強く語り会見を締めた。

技の応酬を実演し、鼻を負傷したイジリー

イジリーの高速ベロ。凄い速さで動いてます

『ものまねプロレス軍団VS全日本プロレス
F-1タッグチャンピオンベルト争奪史』
販売元:ポニーキャニオン
2月29日発売 3,990円