フォアキャスト・コミュニケーションズは、現代アートの総合ポータルサイト構築を目的として、2008年4月に新会社「東京アートクロス」(以下、同社)を設立することを発表した。現代アート関連の情報を多角的に扱うポータルとして、また作品を購入できるECサイトとして、ユーザーに現代アートの楽しみ方を伝えるサイトの構築を目指す。

同社が構築するサイトは5月にオープン予定。現時点では、各国のアート関連ニュースの情報配信、注目作家の作品のオンライン販売、サイトコンテンツと連動したイベント開催などの内容が発表されている。また、コメント投稿などのコミュニティ的な機能も搭載される予定だ。

国内外で現代アートの盛り上がり機運が見られるが、美術館は見るだけ、ギャラリーは買うだけなど、1人の作家・作品について多角的に情報が得られる場は少ない。そうした中、各作家の活動や海外での評価など複合的な情報を提供することにより、より多くの人がアートに触れるきっかけとなることをコンセプトに同サイトが企画された。作品の持つ背景や作者の考え方も重要な意味を持つ現代アートのための、総合的な情報源となりそうだ。