東京ビッグサイトにて24日、「ワンダーフェスティバル2008[冬]」が行われた。フィギュアメーカー海洋堂が主催し、冬と夏の年2回開催されているワンダーフェスティバルは、アマチュア作家によるガレージキットの展示即売と、各メーカーからの新作展示を中心に、限定商品の発売、ステージイベント、古おもちゃの販売、コスプレなどが一堂に行われるフィギュアの総合イベントで、「ワンフェス」の愛称で親しまれている。レポートでは企業ブースを中心に会場の様子をお届けしていきたい。

毎年2月と8月に開催される「ワンダーフェスティバル」は、毎回約4万人が集う一大ホビーイベント。今回は強風で屋外に並ぶのもひと苦労

強風の影響でコスプレ会場も屋内に変更。そこかしこに特撮ヒーローや美少女キャラが歩き回るカーニバル状態に

グレンラガン!

前回の2007年夏のワンフェスでは公開直前の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が熱い注目を集めていたが、今回一番の熱気が集まっていたのは『天元突破グレンラガン』ブース。ガイナックスの新世代が手がけたロボットアニメで、放送は終了したにもかかわらず、関連商品は「これからが本番!」という盛り上がりを見せていた。記念品をもらえることもあって、コスプレも大盛況! とくにファンには女性の姿が多く、性別を超えて作品が支持されていることをうかがわせた。『ガンダム』『エヴァ』の例に漏れず、女性ファンの定着はロボットアニメのヒットの証。この先の展開も楽しみな注目作だ。

会場先行版が1時間とかからず完売した「リボルテック グレンラガン」(5月発売予定・予価1,995円)。全身からドリルが飛び出すフルドリライズ形態も開発進行中

クライマックスで登場する天元突破グレンラガンのリボルテックも参考出展。6月15日には強敵、ラゼンガンが登場予定(予価1,995円)

すでに『グレンラガン』のプラモデルを展開しているコトブキヤブースでは、開発陣による改造バリエーションも展示。量産機・グラパールも開発中とか

特設ブースではトークイベントなどが行われ、最後にはコスプレイヤーが大集合! 主人公のシモンからアイデア勝負のチョイ役まで、ステージ上はグレン団一色

海洋堂&ワンダーショウケース!

ついに300万個を突破したリボルテックで快進撃を続ける海洋堂。今回の出展で発表となった新シリーズを加えて、8つのファミリーがラインナップに出揃った。昨年大ヒットした『よつばと!』シリーズの新作に加えて、『もやしもん』『デトロイトメタルシティ』など、従来のアクションフィギュアの枠を超えたサプライズ満載の展開で、今年も楽しませてくれそうな予感。気鋭の造形作家を紹介するイベント公式レーベル、ワンダーショウケースからは3名が選出。硬軟織り交ぜたバラエティ豊かなラインナップとなっている。

「リボルテックよつばデラックス(仮称)」(年内発売予定)と、企画進行中の「リボルテックダンボーmini(仮)」。よつばとリボルテック旋風は今年も続く!

『もやしもん』の菌たちは多数商品化され、会場でも大人気。こちらは「リボルテックオリゼー」(初夏発売予定・価格未定)。音声ギミックも内蔵

人気マンガ『デトロイト・メタル・シティ』から「ヨハネ・クラウザーII世」(7月15日発売予定・予価1,995円)。SOKUGAIせよ!

6月1日からリボルテックの新シリーズとして展開する「北斗の拳レボリューション」は予価各2,940円。手前の爆発するザコは「爆裂!ジード団」として6月1日登場

こちらも新シリーズ、フロイラインリボルテックの『アイドルマスター』。左から「双海亜美」(7月1日発売予定)、「天海春香」(5月1日発売予定)、「双海真美」(7月1日発売予定)。予価各2,300円

ワンダーショウケースから。はるき氏による「レミリアお嬢様」は同人ゲーム『東方紅魔卿』のキャラクター。同人作品のキャラが立体化されるのもワンフェスならでは
(C)上海アイリス幻樂団

こちらもワンダーショウケースから脇田耕二氏が手がけた『蒼き流星SPTレイズナー』の敵キャラクター、グライムカイザル
(C)サンライズ

ワンダーショウケースのなかでは真っ先に完売していた間崎祐介氏の「ローゼンメイデンシリーズ」。全7体、120パーツにもおよぶ大作
(C)PEACH-PIT/薔薇乙女製作委員会